忍耐 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

忍耐

 土曜日のクラスはインターナショナルな感じで、面白かったですが、オーストラリアから来ているネーサン君もトップピース付け終わって、なんとか仕上がりそう。本人はもう仕上がった感じのムードになってて、朝『今まで本当にありがとう、4週間もみっちりつき合ってくれて、素晴らしい時間を与えてくれて、、、、』と言い出すので『なんか感動の瞬間が来そうなところスミマセンが、、、まだここから先の作業結構あるから。。。』(笑)と言ったら『え~今日仕上がらないの?嘘でしょ!』ってひっくり返ってたけど、仕上げ結構大変よね。。。

 フィリピンから来ているヨハン君も『忍耐よ、忍耐!靴作りは忍耐だって!』と教えてあげてて笑えましたが、そうなのよね。焦って仕上がるものじゃないの。

 ま、今年も海外から生徒さん来たりして色々話をすると、皆さん結構濃い人生送ってますね。何かの壁に打ち当たった時に、『そうだ!したいと思っていた事をやってみよう!靴を作ってみたかった!』って言う話を結構聞きます。私自身もそうだったけど、世界中にそういう人達がちょこちょこいるのが驚きです。靴作りって一体何なのでしょうね。人それぞれに何かそういうものがあって、壁にぶち当たった時に元気を与えてくれる事柄になるってのはいいね。諦めたら余計壁が厚くなりそうなので、本当、諦めずに頑張ってもらいたいと思います。

 もう私は毎日が壁。超えても超えても新たな壁がやって来るから、いつの間にか壁を壁と思わずに兎に角、出来る事をやる。時々は自分の出来る事よりちょっと背伸びしてみたり、出来そうでも嫌なオーラを放ってるのを感じたら、あっさり撤退する....等、壁との付き合いのバリエーションを増やしてます(笑)。

 最近は小さな壁がいちいち気になる。壁って程でもないのだけれど、背伸びでもなく、出来そうでも無い、どうすりゃいいの?って電話が数件来て、電話恐怖症。。。。

 『ゴムの長靴を作って貰いたいのですが...』『ゴムの長靴は作ってませんけれど...』『何でも作ってくれるって聞いて電話したんですけれど!』『すみません..何でもは作れません、、革靴でしたら大抵のものは作れますが、、、、』『ゴムの長靴が足に合わなくて困ってるんですよ』『修正は出来るかもしれませんが...』『デザインも欲しいの頭にあるの...作ってよ.』『ゴム素材は扱えないので、すみません』最後に『ガチャン!ピーピーピー』って音が耳に痛かった。。。。。  
どうすりゃいいの?

 とか、『お宅で靴を作って貰いたいのですが、金額みたら高過ぎるよ。良い革使わなくていいから5、6万で作ってくれない?』『はあ。スミマセンがちょっと出来ないです.』『なんでよ、革を安いの使えばいいでしょ!』『はあ、そういう事ではないので、、、その価格帯で注文靴を作られているお店もありますので...』『貴方に作って貰いたいって電話してるのに!』   
どうすりゃいいの?

 ちゃんとHP読んで下さって、メールのやり取りで凄くスムーズにご来店からお受け渡しまで完了する事の方が殆どですが、たまにこういう事があると、なんか一日凹んでしまう。なんか、もっと良い言い方があったのではないか。。。とか思うのですが、なんせ靴作りに集中している時に電話出ても、頭の中をシフトするのに結構時間がかかります。なんか、気の利いた言葉も浮かばぬまま。。。そもそも、そんなこと出来るって一言も言った事無い。。。

 ちゃんと未来に繋がる問題では乗り切るパワーは生まれます。自分の住みたい未来を見据えてね、成長出来るのなら成長したいもの。。。。ふ~。出来ない事って沢山あるんです!いや、私は出来ない事の方が多いかも!手先しか器用じゃないの。手先も器用なのか?と思う事も度々あるくらいです。愚痴ですみません。。。。。なるべくメールでご連絡下さいませ。。。。とほほ。忍耐ね。