つり込みPART 2 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

つり込みPART 2

 11月16日(日)13:00~17:00に『スキンステッチの入ったスリッパ作り教室』を開催します!こちらは、教室の生徒さん以外もどなたでも参加できますので、是非是非!
詳細はHPをご覧くださいませ。

 
 それから、10周年記念キャンペーン『先着10名様10万円割引』終了しました。が、年内12月15日まで”Bench Made"の方のみ、5万円割引を引き続きさせて頂いております。どうぞこの機会にビスポーク体験を是非。

 そんなわけで、10周年キャンペーンの対応に追われていたり、年内仕上がり予定靴へ入魂したり、日曜教室のサンプル作りや、アイデア練ったり、来年に向けてのサンプル靴のデザイン考えたり、ブワー!!とアウトプットに突入して、週末半ば朦朧として本屋へ行って購入したのが『般若心経現代語訳』(笑)今週は“真言”と唱えつつ気持ちを落ち着かせておりました。良く分からないですが、良い感じです。良く分からないところが凄く良い。

 分からないことは、分からないとちゃんと言って、分かることは本当に分かっているのかを常に疑っていたいと思うのですが、良くは分からないことをそのままに、いつか『これか!』と分かる日が来るのを楽しみに待つってのも悪くないな~と。

 年々『待つ』ということが出来るようになってきて、じーと待ってたことが訪れる喜びを感じています。若い時は本当にせっかちで、今結果が欲しい!今スグ!ライトナウ!!!って感じでカラ回りしていましたが、時期が来るのをジーと準備しながら待つって、ワクワクをいつもポケットに入れている感じ。時々ポケットから出して、にやにや出来るものがあるというか。。。そういえば、文化祭より、文化祭の前夜の方が楽しかったな~と。そんな感じ。今は、来年にどんどんやっていきたい変革を準備をしながら、ジーと時期が来るのを待っている状態なので、日々ワクワク、にやにやしています(笑)。色んなことしたい!色んな靴作りたい!色んな事に挑戦したい!エネルギーが外に向かうと、ほんと気持ちが元気になります。


 さて、伸ばし伸ばしでごめんなさい。。。。のつり込みパート2をやりますか。
前回の続きから。


 


甲の部分のをつり込みした釘を一旦全部外し、ライニングだけをつり込みます。1本目の釘は爪先先端の革をワニで引っぱり釘を打つのですが、ここで革を縦方向に引き過ぎると、横方向に革を引く時に革が突っ張って、木型に吸い付きにくくなりますので、木型に程よく革が吸い付くテンションを
左手で触って感じながら、革をつり込んでゆきます。まず、爪先の先端とその両脇をワニで引っぱり、釘を打ち、その後親指と小指の付け根の辺りから少しづつつり込んでいきます。

 つり込みのときに、やたらと沢山釘を打つ生徒さんがいますが、つり込みに使う釘は少ない方が良いです。勿論、革が浮かずにしっかりつり込む事が第一ですが、数打てば良いというわけではありません。釘を打つたびに革に釘の穴が開くので、革が切れ易くなるし、無駄打は野暮ですわ!
最小の釘の量で、最高の吸い付き!を目指してゆきましょう。

 インソールの淵に5mm幅の溝を作っておりますが、その部分には後にウェルトが縫い付けられる部分ですので、淵の全周は平になるようにつり込んでいかないと、ウェルトが波打ってしまいますので、つり込みの際には、ギャザーが寄らないように丁寧につり込んでいきます。

 つり込み終わったら、余分な革を切ります。余分な革とは、インソールに空けた縫い穴が見えるように、邪魔している余分な革です。切ったら、立っている釘を内側に叩いて倒しておきます。

 その後サイドライニング。。。。サイドライニングはジョイント周りの補強の為に欠かせません。親指と小指の付け根を俺曲げながら歩行しますので、ここの部分の革が一番ダメージを受けますので、この部分を強化するためにサイドライニングを入れるのですが、役割はもう一つ。
踵部とつま先には堅い芯が入りますが、こちらをそのまま入れると段差が発生しますので、踵芯からつま先の芯をなだらかなラインに繋げる為の役目も果たしています。

 木型の形状を壊さない為、よりフラットな輪郭を作り上げる為の工夫ですね。素晴らしい。。。

 サイドライニングは先芯の内側に入れますので、先芯の輪郭より少々長めに切り、良くスカイビングして、つり込みして、その上にホワイトペーストをつけた先芯をつり込んでいきます。
乾かすのに1日~2日。先芯が乾燥したら先芯をつり込んでいた釘を外し形を整えていきます。

 今週の教室はこの先からプチ講座していきます!先芯の整え方はつま先の形状によって色々と工夫が違いますので、木型のつま先部の形状作りにも役立つ、つま先の話を交えながら話して行きたいと思います。