仕上げ | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

仕上げ

 先週は靴の仕上げに入った生徒さん多し。

 製作中の靴にヒールの最後にトップピースを付けて、ヒール全体をキヤスリで削り、ガラスの破片で整え、サンドペーパーを3種類の番手を順々にかけて、整え磨き上げる。その後、インクをウェルトとヒールに塗って、その上に固形ワックスを熱で溶かしながら塗り付け、熱したコテ達をワックスをあてて、革の繊維質へ入れ込むと共に、形をしっかりつける。その後、余分なワックスを布で取り除きます。かなり指に摩擦を受ける作業で指紋が消えそうになりますが、どんどん面がピカピカになっていくので、楽しい作業かな?苦行かな?

 ワックスを入れこむ事により、耐久性も増し、防水性も備え、ピカピカの艶も出るようになります。あまりにも革とは思えない艶に、ヒールを木と間違える方々も多いですが、革です!!その後、ソールの底面のギン面をガラスの破片で取って、サンドペーパーで磨き、インクを塗り、ソール用のワックス付けてバフ機で磨くもよし、指で磨くもよし、コクリ棒でコクルもよし。ま、バフ機がおすすめです。私も教室でもミシン以外の機械はバフ機しか使ってないけれど、バフ機を使ってない時は本当、大変だった。15分も歩けば削れてしまう底面を1時間も2時間も手で磨くって事もあり、何の意味あるの!!!って(笑)、でも、仕上がった靴の底面がピカピカなのは嬉しいですよね。

 最後は飾りゴテを入れて職人の最後の遊びを入れこみ、シートアイロンをヒールの上部に入れて、見た目をしめると共に、靴作り完了しましたよ!って意味合いも入れて終了。やっと木型を抜けます。

 仕上げはね、これでもか、これでもか!って細かい作業が出てきて、結構長い道のりです。でも、ここまで来たらもうすぐ出来上がるっていうワクワク感もあり、ラストスパートの力が出てきて、生徒さん達の目も真剣です。

 私はここまで来ると、いつもちょっと淋しい哀愁のような感情が出てきます。『あ~もうすぐ終わりだな~』って、それと共に、次に取りかかる靴に対するワクワク感も出てきたり、手塩にかけて作るものには、一つ一つ心動かされます。


 仕上げに入った生徒さん達は、次の靴に何を作るか早めに教えて下さいね。具体的に写真や絵やデザイン画を持ってきて下さい。口頭で普通の。。。ベーシックな。。。とか言われても、何を基準に普通なんだか分からないし、そもそも普通って何なんだ?と哲学的な疑問に捕われてしまいますので(笑)どうぞ宜しくです。