靴革講座
今週は『革講座』を行いました。靴に最も適している革はカーフですが、カーフと言っても、アニリン カーフ、ボックス カーフ、ベビー カーフ、ワックス カーフ等、色々ありまして、それらを見せながら、触りながら、購入する時のポイント、裁断する時のポイント等説明しました。
靴に使われる革は、カーフ、キッド、シープ、ゴート、カンガルー、コードバン、エナメル、クロコダイル、オーストリッチ、エレファント、リザード、スネーク等、色々あります。魚の革で作られた靴もある位ですので、『革』であれば、何でも作れるんじゃないかしら。革以外にも、キャンバス、フェルト等の布地でも作れます。が、靴に最も適しているのは『カーフ』です。耐久性、伸縮性、通気性と靴を作るにあたって必要な事柄がありますが、この中の耐久性と伸縮性において、カーフに勝る革はありません。
靴を買う側にとっての革は、輝き方ですとか、色や素材感で選ぶと思いますが、作り手からすると、作り易さということも重要になってきます。作り易いか否かで、革のクヲリティーが把握できます。
いくら耐久性があっても、釣り込みするのに硬すぎる革では、作り難いだけでなく、履いた後も足に馴染むまでに硬くて大変です。靴の製法によっても革の選び方は違ってきますが、ハンドソーン ウェルテット製法の場合、釣り込みをするにも、ウェルトを縫うにも、かなり力を入れて革を伸ばしますので、その力に耐えられない革では、そもそも作れませんし、力を入れるのが不安になるような革では、靴になった後の寿命の短さが分かります。
ハンドソーン ウェルテット製法の靴は、作り方自体も驚くほど頑丈に作られておりますが、手で革の伸縮を感じながら、思いっきり引けるだけ革を引っ張って作るので、革も勿論頑丈です。最近、私の二の腕の筋肉がさらに進化し、昨日スタッフのメグチャンに『ユキさん、腕の筋肉3つに割れていますよ!なんか、ちびマッチョ!ですね』と言われました。どのくらいカーフの革が頑丈かお分かり頂けたでしょうか?私、体張って仕事してます。。。。
もうひとつ、革の良さには『革は食肉の副産物である』ということがあります。物作りの根底にある”物を大切にする”という尊い気持ちが革には含まれていると、私は思います。この気持ちを失くした物づくりは色々な物を破壊へ導くように思うのです。それから、自分が食さない肉の革はあまり使いたくないな~とも思います。私は最良のカーフを使いたいので、牛肉は良質な物を沢山沢山食べたいな~という思いも強いです。勿論革の為ですよ!!(笑)。