猛暑中の靴作り | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

猛暑中の靴作り

 昨日も東京は33度!そんな暑さの中、さよなら原発集会は17万人の熱気で盛り上がりました。大江健三郎、坂本龍一、瀬戸内寂聴等のスピーチを聞きながら、拍手と声援が常に飛び交い、『命』と『子供達の未来』について、必死に勝ち取ろうとする人々の熱い想いを肌で感じました。既に『電気は足りてる』という事は、政府も電力会社も分かっているのに、電力会社が倒産する事を恐れている事、汚い利権で染まってしまった日本の経済システムを考えると、引くに引けない状況にあるのも分かるけれど、自然エネルギーにどんどん変換していき、全部の原発を廃炉に持っていく事無しに安心出来る生活は確保出来ないと強く思いました。

 本当は綺麗な海や空や土地の自然があれば、なんとか生きていけるはずなのだけれど、海や川は汚染され、空気にも土地にも放射能が混じってて、水さえ安心して飲めないってのは、異常過ぎる状態です。これが今の子供達の時代にはさらに加速し、子供達の未来にはどんな不安な日々が待っているのかと思うと、いたたまれない気持ちになります。親として、子供が生まれてきてくれた事には本当に感謝の気持ちと、命の神秘と素晴らしさを与えて貰っているので、その子供達にも同じように、安心して子供を産める状況にあって、可愛い子供達と遊べる未来を残したい。


 さて、今年もやってきました!猛暑!猛暑!もうしょ!

 靴作りはとにかく、力仕事です。先週肩こりが酷くなったので、全身アロママッサージへ行ったら、私の背中を見て『アスリートですか?』と言われました(失笑)。その位の肉体労働ですので、靴を作っていると力が入り、汗かきますし、大変です。教室でも底付作業の生徒さん達は「あちー」「あちー」と額に汗を流しながら靴作りに励んでいます。真冬でも汗をかきますので、この猛暑の中では冷房入れていても結構キツいので、やっぱりハンドソーンの靴作りは、寒いイギリスだから発展したんだな~と思ったりします。

 冬と夏での靴作りの違いは、糸を作る時のワックスの扱い方と革に付ける水の調整。ワックスは夏場はべたべたと溶けやすいので、ワックスを作る時、ちょっと固めに作ります。または、オールにたっぷり石けんを付けて糸を滑り易くしたり、工夫します。湿らせた革は、夏場は直ぐに乾いてしまいますので、作業をちゃっちゃか進めなくてはなりません。先芯や月形もホワイトペーストが早く乾くので、つり込みもスピーディーに行います。集中力を最大限に発揮し、無駄な時間を無くす為の工夫もします。つり込み時に手こずらないように、仮つり込みをして、最初につり込み位置を確認しておくと良いかと思います。ボーとしている時間はありません。

 冬より早く乾くという事は、早く次の作業にも進み易いので、集中力が途切れなければ、仕事的には速く仕上がるという良い面もあるので、生徒のみなさん、暑さに負けず9月の展示会へ向けて頑張っていきましょう!