次の靴 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

次の靴

先週のクラスで靴仕上がった生徒さん2名。二人ともなかなかの良い出来で、頑張ったな~と感心。1足目の学びが2足目に生かされ、2足目の失敗が3足目に生かされているのが分かり、成長しているのに嬉しくなりました。

 他の生徒さん達も今月、来月中には出来上がる人達がいそうです。ヒールを積み上げ始めたら、次の靴をどうするのか決め初めて下さいね。

 毎回質問が出ますので、2足目に取りかかる前に決めるておくことを以下に。




1.木型をどうするか

 木型は1足目に使った木型をそのまま使用するのか、ソリッド(木型の原型)から削り出すか決めます。1足目の靴を履いてフィッティングに修正がいらない場合、そのまま木型を使ってパターンから始められます。修正がある場合、木型の修正から。

 1足目の木型とは違うデザインの木型を作りたい場合は、ソリッドから削り出します。トウシェープも自由な形に(スクウェア、チゼル、ポインテッド等。。)作れます。

 また、1足目は全員紐靴仕様の木型を使っているので、スリッポンやパンプス等の紐なし靴の場合、新たにソリッドから作らねばなりません。

 ソリッドは片足作り、それを工場に送り両足分の中折れプラ型に作って貰った後、両足それぞれの足に合わせて木型を修正していきます。

 1足目の紐靴用木型にちょこっと修正を加えると、各種ブーツ、モンク ストラップ、ダブル ストラップモンク、の靴も作れます。

 また、自分の木型でなく、ご家族や友人の靴を作りたい場合は、採寸をしてきて頂きたいので、採寸の仕方を個別に教えます。

 2.デザイン

 靴のデザインを決めます。皆さんにお渡ししているデザイン表から選ぶも良し、雑誌などの切り抜きをコピーするもよし、全て自分でデザインするもよし。ただし、自分でデザインする場合、デザイン画を描いてきて下さい。物理的に無理な場合もありますので、物理的に可能にするにはどうするか話合っていきましょう。

 3.仮縫い

 一足目の木型をそのまま使う場合、仮縫いの必要はありません。ソリッドから作った場合、フィッティングを確かめる為に仮縫いを行います。仮縫いの際に、デザインの修正も出来ますし、ミシンなどの練習にもなります。

 4.本縫い

 仮縫いで問題が出た箇所の修正を行い、本縫いに入ります。

 2足目からの流れは、ビスポーク靴の流れと同じです。時間はかかりますが、自分の木型を持てるといいですよね。


 さあ、次の靴はどんなのにしましょうかね?自分のワードローブに合わせて革を選んだり、トウシェープを考えたり、雑誌や本を山積みにしてあれやこれや。。。。かなり悩むと思いますが、楽しい悩み。思いっきり楽しみながら悩みましょうね!