靴縫い用、糸の作り方 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

靴縫い用、糸の作り方

2月11日(土)の教室は祝日の為お休みです。10日(金)のクラスは通常通りありますので、どうぞ宜しくです。


寒い日が続きますが、先週珍しくスーパーへ行ったら、『タラの芽』が売っていて「うわー!」と即購入し、天ぷらにして春を先取りしました。脂っこい食べ物は好きではないので、天ぷらは殆ど食卓に上がりませんが、『タラの芽』と『ふきのとう』の天ぷらだけは好きです。春の食材を見つけながら、本物の春の到来を楽しみに待ちたいですね。たまにはスーパーへも行かないとね。。。スーパーって好きじゃないのです。オーディオ機材は5万、10万する物もポンポン買うくせに、スーパーで5円、10円安いものを選ぼうと悩む自分のしみったれた心が垣間みれるスーパーは苦手です(笑)。


 さて、今週の教室はやる気漲る新米さんも2名加わり、ワイワイ楽しかったですね。金曜日の夜のクラス終了後は『豆まき』を行い(ジャンケンで負けて鬼役になってしまったTさん、有り難うございました!)、最近工房内に災難をまき散らしていた『鬼』を外へ追っ払えたかなと。以前このブログで愚痴を書いた後、再び水漏れ発生、換気扇の故障。。。と相次ぎましたが、親切にして下さる方も多く、コーヒーメーカーの修理も、入り口付近の電灯取り付けも無料でして頂けて、捨てる神あれば、拾う神あり。。。と感謝の気持ちがムクムク湧いて来ました。私の天中殺も無事に過ぎ、生徒さんにも『おめでとう!』と拍手を頂きましたが(笑)さあ!これからはパワー全開で進んで行きますよ!おー!!

 
 さてさて、ここ数週間『糸作り』で悪戦苦闘している生徒さんが数名おりまして、注意して見ているのですが、単糸を先を細く引き裂く事がなかなか出来ない人は、とにかく力を入れすぎないようにする事。糸が直ぐにほどけてしまう人は、糸のより方の順序が間違っていたりします。

 糸は単糸をすくい縫いなら5本、出し縫いなら3本に重ねた後、糸の中心をフックに引っ掛け、ピンと張った糸にワックスを勢い良く擦りながらひいていきます。ワックスの性質上、熱すれば溶けますので、摩擦で熱を出しワックスを溶かしながらひいて下さい。お上品にたらたら『つける』のではいけませんわよ。勢いが必要です。その後、糸の左側に立ち(右側に立つと糸のよりが反対になってしまいます)、波止場に立つハンフリーボガードのように、右足の下に台を置き、その右足の腿の上で糸を片側づつ前方に押しながら縒っていきます。この時、縒り過ぎると糸にだまが出来てしまいますし、縒りがキツ過ぎると縫い目が曲がってしまいます。糸が縒れたら、布でしごきながら、ワックスが糸に均等にのびるようにします。この時、余分なワックスも取れ、よった糸の巻きの間にワックスは入り込みますので、糸を滑らかに仕上げる事が出来ます。

 その後、テグスで作った針に巻き付けていくのですが、テグスは玄人漁師の使う、強度のある物でないと直ぐにヘタってきます。教室で使っているのは 『漁業者専用』としっかり書いてある(笑)『船ハリス フロロカーボン100%ハリス」です。すくい縫い用は16号(直径0.660mm)出し縫い用は12号(直径0,570mm)です。釣り具屋へ行って、マグロを釣るような顔をして購入して下さい。

 このテグスを20cm~25cm位に先を斜めにカットして、糸を巻き付ける部分を荒めのサンドペーパーでザラザラにし、ワックスをよく塗って糸を巻いていきます。巻き方はややこしいので、ここでは割愛しますが、巻き方に不安を覚えている生徒さんは教室の時に何度でも私に聞いて下さいね。

 糸作りだけでも語ると長くなりますが、糸作りがしっかり出来ていないと、スムーズに縫えません。糸作りは習い始めにしっかり習得して下さいませね。

 基礎の積み重ね無くして、応用は出来ません。使う道具、素材の性質を把握し、性質を生かしてこそ良い物作りが出来ます。アロンアルファーに頼らずに一気に縫って頂きたいと、切に願います(笑)。