手 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

 acoustic shoesの展示会も無事に終わり、今後の課題や反省点も色々と残りましたが、初めの1歩を踏み出しました。靴教室のbenchwork studyを立ち上げ、bespoke shoes のBench madeを立ち上げ、『立ち上げ』には慣れてきていますが、やはり何か新しい事を始める時には大きな不安や苦悩は付きものですね。でも、お越し頂いた方々と靴を囲んで楽しい時間を持て、色々な意見を聞けたり、オーダーの際のメンズとは違った靴の選び方を学ばさせて頂き、新しい楽しみも増えました。お越し頂いた皆さま、どうも有難うございました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 
 ついこの間、母から『友人の92歳になるお母様が、自分が食事をしたかどうかも覚えていないのだけれど、毎日帽子を編むのはとても上手に出来ていて、沢山作り続けているのだけれど、自分で編んだのは覚えていないんだって!』って話を聞きました。

 頭は忘れるのに、手は覚えている。これってすごいですよね。靴作りでも私の師匠は本当に器用にナイフを扱えて、『どうしてそんな風にナイフを使えるの?』と聞くと『そんなこと考えたこともない。やってりゃ出来るよ』とたびたび言ってましたが、頭で覚えるのでなく、手で覚えていくのが物づくり。理屈でわかっていても、手が動かなかったら、物は上手く作れない。仕事によって変形してきている自分の傷だらけの手を人に見せるのはとても恥ずかしいのだけれど、自分では愛おしいです。変形している自分の指は誇らしいです。靴を傷つけるといけないから指輪も出来ないし、マニキュアも靴を作れば5分で剥げてくるから塗れないけれど、手は食事も作れて、洗濯も出来て、アイロンもかけれて、子供のおむつも取り換えて、ギターも弾かせてくれて。。。。私の生活を支え、沢山の楽しみをくれる。忘れがちだけれど、手を大切にしなきゃね。ハンド・クリームをぬりながら、まだまだ手と共にやりたいことが沢山あるな~としみじみ思います。