仕事納め | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

仕事納め

仕事納め。お客様2名の仮縫いと軽い大掃除で今年のお仕事終了。

 大掃除をしながら今年一年のハイライト的な事を思い出そうとしても、なんだか全然浮かんでこなくて、忘年会疲れなのか、1か月以上前の事が思い出せませんでした。昼食を食べて落ち着いたら、考えると色々ありすぎて、もはや1年中ハイライトだらけだったのだな~と(笑)。

 教室もお店も地味に地味にやっておりますが、今年もイギリスから木型職人のマイケル氏が貴重な木型講義をして下さったし、12時間耐久靴作りも2日連続で行い、展示会も多くの方々に来て頂き、最近行った黒木氏の講義も内容が濃かったですし、忘年会も盛り上がり交流も深まったし、新しい生徒さん達も増え、独立したOBも益々頑張っているし、古株の生徒さん達も着々と靴を仕上げたし。充実した年となりました。移転場所も決まり、来年も楽しい事が沢山待っている予感もあります。

 今年の自分を振り返ると、兎に角作って作って作ったな~と思います。海外からわざわざお越し頂いたお客様から、かなり変わった面白い靴のご注文を頂いたり、常連のお客様の靴も沢山作らさせて頂きましたし、新規のお客様とも沢山お知り合いになりました。反省も山ほどありますが、実験的な事も多く行いましたので、学びも多かったです。お客様達がとても協力的であったことも本当に有難いです。沢山の情報を頂けて、お客様と一緒に靴を作りあげていく感も今年は多く感じられました。

 たとえば、今年はフィラーと呼ばれる『コルク』の入れ方と質を変えてみたのですが、1足目と2足目のフィッティング感が違う!と即ご指摘頂き、『コルク』の入れ方の違いをご説明したところ、両方の長所の違いを的確に教えて頂けたり、靴磨きの仕方を独学で試されているお客様から、実験結果をその都度ご報告頂けたり、靴をお受渡ししてから、毎月フィッティングの変化を細かくご報告下さったお客様などとても有難かったです。

 ビスポークの場合、お客様のご協力が必要な部分がありますので、『一緒に作りあげる』と言うことをご理解頂かないと難しいことがあります。フィッティングに関してはまさにそうで、個人差がありますが、足入れしてから最低でも2週間はタイトなフィッティング感が感じられます。インソールやフィラーが沈んで、ソールが馴染むまでは、慣れない方ですと『きつい!』と感じられますが、そこは一日短時間の着用を重ねて頂き、慣れていって頂かないとベストな状態まで辿り着けません。また、革の手入れを何もされないと30年履くのは難しい素材ですので、修理と革のお手れをしながら、愛情を注いで頂きたい。愛情を注いで頂く為には、愛情を注げるような靴を私が作らねば!ということを靴作りをしながら思い、忘れてはいけない事だと感じました。単に『靴を作る』というのだけではなく、お客様との良好な人間関係あってのビスポーク靴であるな~と。色々とビジネスのアドバイスを頂いたり、靴には何にも関係のない”音楽”や”自転車”や”車”や”子育て”の話題で話し込んだりもたびたびしておりますが(笑)、人間ですから親近感を持てれば、モチベーションもグーンと上がりますので、良好な関係を築きながら、一人一人のお客様の個性を尊重した靴作りが出来るように今後も頑張っていきたいと思います。

 
 私の仕事以外の話では、今年は日本全体『狂ってる!』と思うようなニュースばかりで、日本の未来に憂いを感じっぱなしでした。まだまだこの状態は続きそうですが、期待していた政権交代も見事に裏切られました。マニュフェストと真逆な事を平然と行い、年金支給額の引き下げ、原爆被爆者に対する手当の引き下げ、特別児童扶養手当の引き下げを決定し、弱者いじめを行い、大企業優先の法人減税、株や証券で儲ける人々の為の証券優遇税の据え置きをしてたり、これで消費税を上げるって???冗談じゃない。消費税を上げて法人減税の代わりにするつもり?全く腑に落ちない。そんなことより、怪しいことこの上ない『宗教法人』から税金取ればいいじゃない!と思うのです。こんなに税金たんまり出せるだろう業界も他にないだろうに。言い出す政治家がいないのも、理由が分かりますよね。小沢さんの事ばかり『政治と金!!』ってしつこく言ってるけれど、そんなことを今更言ってないで後回しでいいから、仲間割れして税金の無駄遣いしてないで、少しでもマニュフェストを実行して頂きたいです。小沢さんを必要以上に叩く必要があるのは、小沢さんが首相になったら困る官僚や政治家が沢山いるってことですよね。今、日本を変えれるのはこの人だけの気がしますが、どうなることやら。。。

 政府の考える第一優先が『困っている人々を助けること』ではない事が、倫理的に劣っている!と怒りを持ちます。今の日本の政府に『知的さ』が全く感じられない(以前も同じか。。。)。『知的さ』とは『優しさ』であると思うのです。何のために人々は勉強し、学び、経験し、努力するのか?と考えた時の最終目的が『他者に対する優しさ』に行きつかない場合、良い社会は決して生まれないと思います。私利私欲の人ばっかりな世の中のどこが良いのか?格差社会の行き着くところを想像してみて下さい。先進国って呼べるだろうか?そもそも今現在の日本は先進国なのか?どっかの国の植民地にしか思えないけれどね。来年は少しでも『知的』な日本になれることを願っています。酒乱の歌舞伎役者や不倫騒動ばかりにニュースの時間を割くような国じゃ、期待感は薄いですが、Never give up! 

というわけで、またグダグダと書いてしまいましたが、本当にお客様や資材屋さん、生徒の皆さま、友人の皆さま、ブログをお読みの皆さま、今年も大変お世話になりました。皆様のお陰で大変充実した1年をおくらさせて頂きました。どうもありがとうございました。感謝の気持ちを仕事でお返しできるように、来年も努力してまいりたいと思います。どうぞ来年も宜しくお願い申し上げます。

皆さまどうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

P.S 生徒の皆さんへ  『お正月、飲みすぎるなよ~』(お前もな!って返事が聞こえました 笑)