もうすぐ | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

もうすぐ

マイケル氏から只今電話があり、空港の荷物チェックで2時間も足止めされてしまったそうです。理由は私がお願いしていた巻煙草の紙『リズラー』のせいだ!と今、怒鳴られました(笑。ふざけてだけど。。)このリズラーはレコードの穴がプレーヤーの棒に合わないサイズの時、このリズラーを1枚棒に差しておくとしっかり安定するので、ジャマイカ盤など穴の大きさが安定してないレコードを聴く時重宝します。なぜか、この薄さでこの紙質じゃないと上手くゆかない。でも、巻煙草だけでなく、ヨーロッパ人は大麻を巻く時も使ってるから、あのドレッド・ヘアとリンクしたのでしょう。ほんと、2時間も可哀そうでした。ごめんなさい。。。。毎回ハプニングあるな~。

何はともあれ、無事に日本に到着とのことで安心しました。金曜日の講義が楽しみです。参加者の皆さま、質問を今から考えておいて下さいね。それから、13時から開始するはずでしたが、マイケル氏の到着が14時になりそうなので、13時に来て準備して下さっても結構ですし、ドラフトを取りなおしても結構ですし、14時に来て下さっても結構です。寸前に申し訳ございませんがどうぞ宜しく。


さてさて、私も色々とマイケル氏と木型作りについて話したいのですが、1年振りだと1年分の新たな試みや発見がお互いありますので、アドバイスを頂きつつ、私の改良した点を見て貰いたいなと。この1年、外反母趾、開張足、O脚用に新たに工夫を入れてましたが、もう1,2段階レベルの高いことが出来るのではないかと思っているのですが、前例のないことを行う時は慎重に行いたいので、困った時の先輩頼み。。。楽しみです。


木型作りは、靴そのものを制作する事とは全くの別物。クロージング(製甲)やパターン(型紙)やメーキング(底付け)は製法やスタイルは色々ありますが、基礎をしっかり身につけてしまえば、後はその延長線上に応用があるわけですが、木型作りはそうはいかない。基本は勿論ありますが、基本だけでは応用へは辿り着けない。色んな足を見て、触って、実際に靴を履いて頂いて、その後の靴の変化を見つつ、基本からはみ出た例外1、例外2、例外3。。。。。と経験を増やしていき、それぞれの足に合うように1足1足工夫していかなければ作れません。誰の足も右と左で違います。100人いたら200本の違う足。それぞれに骨の大きさも肉の付き方も柔らかさ加減も、靭帯の強度も、骨盤のゆがみ具合も違う上に、歩行の仕方も皆さんそれぞれに癖があります。先月、授業で足の採寸のレッスンをしましたが、足の踵の大きさや形だってそれぞれびっくりするぐらい違います。しかも、木型が足に合っているかどうかを知る事が出来るのは、靴を制作して実際に履いて貰った後。その上、美しさも求められる。このような物づくりって他にあるでしょうか?奥が深いとかの話でなく、一生を通して作り続け、どの領域まで辿り着けるか?果てのないチャレンジ。でもだからこそ、飽きることなく毎回木型を作り始める時は緊張感と幸福感を一度に味わえます。『木型作りは仏像を彫ることに似ている』と以前他の職人さんから聞いたことがありますが、私もそんな気がします。誰もが自分の木型を持つことが出来たら素晴らしいのにな。