卒業生の開店! | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

卒業生の開店!

10月31日(土)のクラスはお休みです。



今週も挫折あり、喜びありの1週間。今週は接客の嵐。。。水曜日、木曜日は珍しく朝から晩までズーとオーダーと仮縫い、お受け渡しが立て続けにあり、学び多し。一人、足に多くの問題を抱えていらして、色々な靴屋さんで注文してみたけれど、どこの靴も足に合わず、ずーと足が痛く、外出も殆どなされなくなってしまったお客様に靴をお受け渡しして、『どこも痛くない!これからは外出できそうです!』とお言葉を頂けたのには涙が出そうになりました。かなり多くの文献も漁り、工夫を凝らし、足の人体模型とにらみ合いをしながら作った靴だったので、私も多く学べました。足の疾患の複合を抱えた場合の足の動き、骨のゆがみを考えていく場合、常に原点に帰って軸から考えていくことの大切さを感じました。本当に色々な足があります。もっともっと色々な足に出会いたいです。


その他、お客様が工房に入ってすぐに目に入った”鞄”がとても美しく、作り手のオーラが感じられ、『あそこの鞄に違いない!』とお客様に尋ねてみたら、やはり”FUGEE"さんの鞄でした。藤井鞄は本当に素晴らしい。ステッチの締り具合の完璧さ、エッジの処理の美しさ、嫌味のない重厚な作りとデザインといい、作り手にブレが全く感じられない。お客様のセンスにぴったりで、かなり目の保養にもなりました。以前他のお客様も数名こちらの鞄をお持ちでしたが、直ぐに分かりました。なんなのでしょうね、あのオーラは。ブランドのロゴやゴテゴテのブランド模様なんて無くても絶対の存在感を醸し出す物作りには、やはり憧れますし、目指すところでもあります。


 靴作りの難しさ、物作りに対する苦悩で神経をすり減らして、生活の中心が”靴作り”になっていることに”はっ”とすることにも鈍くなりつつありますが、一足一足作り上げた後の嬉しさ、お客様の足がプシュ!と良い音をたてて靴に入った瞬間、お客様から頂ける笑顔は、やはり格別なものがあります。自分の仕事に真摯に向き合いながら、自分で心底納得できる靴作りが出来るように、私の作る靴がオーラを放てるように、日々努力するのみですね。


教室では、2足目を作っているU君の茶色のオックスフォードはかなり良い出来でつり込み中ですが、久々に”腕いいな~”と感心していますが、何が良いのか?と言われれば、作りの丁寧さももちろんありますが、本人が作りたい形のイメージをちゃんと頭の中に持っているので、バランスよく、作業もスムーズに流れに乗っています。「あーしようか?こうしようか?』と工程ごとに悩んでいると、やはり仕上がったものにまとまり感が無く、なんとなく貧疎な感じになってしまうように思います。作る前のイメージ作りはかなり大切です。将来の目標でも、生活のスタイルでも、頭の中にちゃんとイメージ出来ていれば思い通りになると思うのですが、物作りも同じように思います。

イメージに向かってひたすら手を動かすのみ、諦めなければ達成できる!壁にぶつかった時に、いつも思います。


そういえば、本日『オープンします!』と卒業生の赤坂君から電話貰いました。展示会の時も一足持ってきてくれて展示しましたが、どうやら注文靴屋の開店に辿り着けたようです。『ちょっと作ってみようかと思って。。。』って数年前にお教室に通うようになってから、靴作りにどっぷり嵌り、家でも頑張って作っていました。何かを覚えるたび、ビスポークを知るたびに『すげ~!!』と驚いていたことを思い出します。仕事として靴作りと向き合うことは、本当に大変なことです。生半可な覚悟では続けられることでは無いと思います。でも、目指したからにはトコトン突き進んで、赤坂君の考える”靴”を作っていって貰いたいと思います。

詳細こちら↓です。宜しくです。

http://anonymous-shoe.hp.infoseek.co.jp/index.html