木型講座 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

木型講座

 本日はマイケル氏の木型講座も無事に終わり、私もほっと一息ついてます。


 マイケル氏の木型の削り方は、一度木型全体を見た後に、一気に迷うことなく、綺麗にシェープを削りだしていくので、見ていても気持ちが良かったです。ジョイントの設定の仕方が私のやり方と違いますが、どちらでも構いません。マイケル氏は親指の一番出っ張ったポイントを基本に全体を仕上げていき、私は踵の後ろを設定した後、ジョイントにポイントを置いていきます。どちらでも仕上がりは変わりませんが、どちらが自分が削り易いかという違いです。私の木型は土踏まずの形状を可能な限り絞りこみますので、始めにジョイントの出っぱったところを設定すると中心がずれ易く、木型がバナナ・シェープになり易くなるので、現在のやり方を取っております。マイケル氏は私よりも数倍経験が豊富ですので、綺麗に仕上げるのは感心するばかりです。


 本日は教室の『あみだ大会』で優勝した七海さんが、マイケル氏から作って貰った木型を贈呈されましたが、かなりラッキーでしたね。木型もとても綺麗で、他の生徒さん達が羨ましがってましたが、私も欲しかったな!!どのビスポーク靴屋で靴をオーダーしても、木型は貰えない。木型は工具なので、店が手放すことはない。昔はロブで木型を売って欲しいと、長年のお得意様からの要望があった場合、お売りしていたこともあるそうですが(現在はお売りすることはないそうです)、金額は15万円位だったと、本日マイケル氏から聞き、『もっと早く教えてよ!』と。。。(笑)こんなことなら、働いている間に、木型職人皆に、1足づつ作ってもらっておくのだった。。。。


 七海さんが贈呈された、彼女の木型と採寸表は1週間お預かりしていますので、生徒の皆さんにお見せいたしますね。綺麗でびっくりよ!今年も『あみだ大会』しましょうか。。ね。壮絶なバトル・ロワイヤル!!(ふふふ)


 木型講座は、皆さん礼儀正しく、真剣な眼差しで学んでいましたので、マイケル氏も『来年も頑張るよ!』とおっしゃって下さいました。また、モチベーション上がりましたね。来年は、しっかり大きなバイスを用意し、本日より万全な環境を整えたいと思います。


 講座終了後は、マイケル氏が日本に来るたびに気になってしょうがないという”パチンコ”へ一緒に行って来ました(笑)。私はパチンコをしたことがなかったので、生徒のセミ・パチ・プロに付き合ってもらい行きましたが、全敗。30分もしないで、マイケル氏は満足したようですので、そのまま食事へ。日本で食べたいものは?と聞くと『ジャマイカン料理』と言うので(笑)、私が月に1回程行く、恵比寿のお気に入りのジャマイカン料理屋へ。全員満腹&満足で楽しいひと時が持てました。


 マイケル氏とはロブ時代には、職人仲間6人位で毎日のように飲み歩いてたこともあるし、ボーリングやカラオケやクラブに行って遊んだり、家族ぐるみで仲良くしてましたが、大喧嘩をして半年位お互い口を利かなかったこともあります(笑)、がこうして違う国にいても、年に1回会えるってのは本当に嬉しいことです。ロブのゴシップも隅々まで聞けて、相変わらず職人仲間達は激しく社内で喧嘩したりしているようですが、今ではすべてが懐かしい。皆、頑固だし気性が荒いですが、根はいい人ばかりで、喧嘩するのも仕事に対して妥協していないから起こることです。ま、それにほとほと疲れたので、現在私は一人で作る道を選んだのかも知れませんが。。。。どうであれ、同じ志で靴作りに情熱を燃やす仲間がいるって事は、かけがいのない宝物です。本当に、今思うとあの頃は夢のような日々だった。。。。


 今の私があるのは、あの現実離れした、時代も空気も100年以上止まってしまったような、夢のような店があったからだと心から有難く思っています。今更ながらに社長やマネージャーや職人仲間に感謝の気持ちが湧き上がってきました。あの店だけは、永遠に続いて欲しいです。