ツリー・デイ
今週はヒールの積み上げが終わり、トップピースをつける作業の生徒さん達が5人いて、皆さん年内に仕上げたい!ってがんばっていました。私の教室で使う木型は、土踏まずのカーブがしっかり入り、、踵の底面が内外差をかなりつけて、しっかり踏まずにフィットさせるように私が原型を作った木型なので、ヒールの積み上げはかなり過酷です。5ミリ厚の革の積み上げを一枚一枚、バランスを取りながら削って作り上げていくので、ここだけの話ですが、初心者向きな作業では決してないな。。。と。(笑)はっきり言って、上級者向けなのですが、やっぱり、仕上がった靴を足に入れて皆が驚くのは、踏まずにフィットする感覚ってことだと思います。ほとんどの人が、同じように『踏まずを支えるって、こういう感覚なんですね!』と言って、床を踏みながら”新感覚”を楽しんでいますものね。一足目でこの感覚が残念ながら得られなかった方は、2足目は自分で木型から作りますから、絶対味わえます!お楽しみに!!
さて、トップ・ピースまで付け終わったら、後はひたすらヒールとウェルトを”きやすり”で整えて、ガラスの破片でなだらかにし、三段階の番数の違うサンド・ペーパーでツルツルに仕上げるという、削って削って削りまくる工程を終えて、インク付けへ入って行きます。この削りの工程も、シャープなナイフで綺麗に仕上げておけば、削りも楽なのですが、まだ一足目だとなかなかそういうわけにも行かず、削り時間がとてもかかってしまいます。本日も『今日はナイフを研ぐ日にします!』と言って、ひたすら2本のナイフを研いでいる人がいましたが、授業が終わる頃にはだいぶ鋭く、いい調子に研げていました。(本当に面が丸くて酷い状態でしたが。。。)
ナイフ無しには靴は作れないので、家ででも良いので、研ぎ石でしっかりナイフ研ぎを習得できるように取り組んでみて下さいね。勿論、授業中にもナイフ研ぎの集中強化レッスンも随時行いますので、研ぎ方のどこがどういけないのか?どこに力が入っていないのか?研ぐ角度は?などの問題を早く解決して、靴作りをもう少し楽に出来るように腕を上げましょうね。
本日のお教室もこんな感じに終わり、今日は急いで帰宅しました。本日は”ツリーデイ”。クリスマス・ツリーを飾る日です。イギリスではクリスマス12月25日の12日前にツリーを飾り、12日後にツリーをしまう。というのがお決まりらしく、我が家もクリスマスに情熱を燃やす夫がうるさいので、それ以前には飾れず、お正月の間もツリーは出っ放しです。でも、毎年少しづつ作ったり、買ったりした飾りをツリーにつけながら、25日を心待ちにする時間は楽しいものです。5年前に息子が作ったエンジェルは体が取れて、髪の毛もまばらで、かなりホラーなエンジェルだったりして笑えました。
で、日本ではクリスマスのお祝いは24日に行いますが、イギリスでは25日に朝から晩までお祝いです。24日にすることは、夜中に子供のベットにつけてある巨大ソックスに、サンタさんからのプレゼントと、”フィリング”と呼ばれるオレンジやチョコレートや小さい玩具などを沢山入れておきます。25日の朝は『やった~!』という子供の興奮した声が響き、しばらくの間、子供はベットの中でソックスの中の物を食べたり、遊んだりしているので、大人はまだしばらく寝てられます(笑)。大人は起きたら、朝食にまずオレンジやピンク色のシャンパンで乾杯し、クリーム・チーズとサーモンをはさんだベーグルと生の小エビをトマト・ピューレとマヨネーズで和えたサラダとポテト・チップスをアボカドやチーズのディップにつけて食べます。(家庭によって多少違いますが、大体そんなメニューです)で、クリスマス・ツリーの下に山積みになっているプレゼントを一個一個、開けていきます。プレゼントは家族、親兄弟姉妹、友人等と交換するので、かなりの量があるので開けるのがとても楽しいですが、イギリスでは包装紙は乱雑に開けるのがマナーで、楽しみで早く中身を見たい!って感情を表す礼儀だそうで、日本のように、丁寧に破らずにあけると『そんなに私からのプレゼントが嬉しくないの!』と思われてしまいます。だから、プレゼントを開け終わった後の部屋の中は凄まじいものがあります。とりあえず、ここでテンションがちょっと下がるのですが(笑)、その後、クリスマス・ローストをオーブンへ入れ、またワクワク!七面鳥のローストが正式ですが、七面鳥は肉がパサパサしているので、チキンにする家庭も多いいです。日本に帰ってきた初めての年は、丸ごとのチキンが近所のスーパーに売ってなく、『クリスマスだってのに!』とがっかりした夫は、鳥のモモとムネ、足、などの部位をじゃんじゃんかごに入れて、『こうなったら部位全部買って、縫い付けて一匹にしてやる!』と鼻息荒く叫んでいましたが(笑)、丸ごとチキンはマストなアイテムです。で、ロースト・ディナーを14時か15時ごろ食べて、夕飯は残ったチキンやソースなどを挟んででサンドウィッチにして食べる。で、次の日はローストの残りと骨を使ってスープを作って、綺麗に食べつくす。その間にも直径30センチ位の丸い缶に沢山入ったチョコレートや各種アルコールをずーと飲んでいるので、クリスマスは一歩も家から出ずに、家族でDVDなど見ながらゆったりとした時間が持てます。日本のクリスマスは『恋人達の。。。』って感じになっていて、とても残念に思いますが、日本にはイギリスにはないお正月があるから、ま、いいか!両方楽しめるのは、ちょっと幸せ者です。ジーザスはどこへやら。。。。のクリスマス。楽しみ!!