初心 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

初心

今日は久し振りに朝から太陽が出ていたので、珍しくすっきり起床。私は本当に朝は弱く、普段は私の寝起きの顔を見て、息子が『ぎゃーモンスター!!』と言って、ソファーの後ろに怯えて隠れるのがバセット家の朝の始まりですが(笑)、ベランダ園芸に嵌って以来、天気が良いと嬉しくって嬉しくって、さっさと朝食を作って洗濯干して、ベランダの草花に水をあげ、新芽を見つけてはニヤニヤしています。


そんな調子で今日はニヤニヤしたままワークショップへ行って、窓のそばにスペースを見つけては『ここにサボテンを置こう!』とか思ったりして、ちっとも仕事へのやる気が出てこなかったのですが、数週間前から靴職人のたまごが”強化特訓”にワークショップに出向いて来ていて、今日も朝から無駄口も叩かずモクモクモクモクと靴を作っていて、私が『ここにさ~棚を作って、サボテン置くのどお?』って話しかけても、『いいっすね。』モクモクモクモク。『それでさ~、サボテンを巨大化させてさ~』 『いいっすね。』モクモクモクモク。『。。。。。私も仕事でもするかな』って、たまごを見習ってやっと仕事を開始。


本日は創作意欲は出なかったものの、お客様の来店3名で靴の話を聞いたり話したり。有意義な時間を持てました。仮縫いのフィッティングの結果を見れるのは本当に楽しみで、始めた当初に比べ経験も増している分、色々見えない部分に工夫を凝らしてより良いフィッティングを得られるようなアイデアも使っているので、良い結果が得られるのはこの上ない喜び。お客様とフィッティングについて話している間にも、新しいアイデアが浮かんできたりもしますし。ほんと、”足”あっての靴ですからね。足が沢山のことを教えてくれます。


”左右の足のサイズがまったく同じ”って人は、私は見たことありません。左右でメジャメントのみならず、形も驚くほど違う方の場合、いかにして同じように見せれるかという事が大きな課題。両足にフィットさせ、見た目も同じように。特にジョイント(ボールガース)部の幅や形が違う場合、木型はそれぞれの足にフィットさせるように削り、サイドライニングの厚さで見た目を同じに整える事を今回やりました。幅の広い方はこしのある薄い革を一枚入れて、狭い方にはあまりこしのない、厚い革を2枚入れて形を整えてみたのですが、思った以上に成功し心の中でガッツポーズ。『ここまでやる職人は他にはいないよな~ふふふ』と不気味な笑みを浮かべながら自己満足(笑)。


私が接客している間もモクモクモクモクと励みつつ、耳はダンボのように大きくなっていた”たまご君”が、お客様が帰られた後、『ビスポークって本当にいいっすね。贅沢な時間と贅沢な靴。お客さんも皆さん風格があって違いますね。仕事が出来そうな人ばかり。靴にも気を使うわけですね。は~。』と心から感心していました。そういえば、初めてビスポーク靴の接客場面を見た時は私もそんな風に思ったな~。初心忘るべからず。園芸やギターも良いが(笑)、靴作りももっともっと楽しもう!!