辛口ですが、生徒さん達へ | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

辛口ですが、生徒さん達へ

最近生徒さん達が”本”や”DVD”や”CD”を貸してくれる。お笑い系や仏像系(笑)などなど、楽しみました。ありがとうございます。で、先週も『良かったら見てください。面白かったですよ。』ってかしていただいたのが、BSで放送されたイタリアでビスポークの店を出したイル・ミーチョの深谷さんのドキュメンタリー(と呼んでいいのかな?)。


 イタリア語も話せず、靴を作りたいって思いだけでイタリア行って、30軒以上の靴屋を訪ねて弟子入りしてくれる所を見つけて、一日たまご一個だけを食べるような生活をしつつ、靴作りをして日本人で初めてイタリアにビスポークの店を構えた人。まだ32歳ですって!!やっぱり、『やる』人間って、どんな環境、どんな状況にいてもやるモンなんですね。自分のレールは自分で引かなくてはね。


 私の生徒さんの中にも『靴職人として生活していきたい!』って人達がいますが、是非見てもらいたいですね。私は、お教室に参加する前の生徒さんには『このお教室は、職人養成所ではありません』って言ってますけれど、理由は私はレールは引きませんから。ない道を進めなんて言えません。でも、あえて見えない道を進む決心があるなら、自分でどんどん進んで行けますよ。生徒さんが悩んで相談に来たりしますが、『悩んでいる時間に靴を作りなさいよ!』って思うのですが。。。


 いつでも結果は努力の後についてくるんですから。才能がどうとか、経済的に苦しいとか、ぐだぐだ言ってたりするけれど、必要な才能ってのは『やり続ける事が出来る』ってことのみだと思います。経済的問題は『お金を儲けたいならこの仕事は向いていない』ってこと。


 それを踏まえた上で、それでも職人になりたい!って人は、既に不言実行で道を歩いていると思います。職人になることがゴールじゃないですから。それは自分で靴を作り始めるスタート地点でしかないのですから。