変化
今週は、ようやく元の教室の雰囲気に戻りました。先週はお休みの人多かったな~。新しいメンバーも本日から2名参加しましたが、丁寧にモクモクとがんばっていました。靴作りの旅は長いので、焦らず丁寧にがんばって行きましょうね。
本日のクラスで、出し縫いを10センチくらい縫ったところで、『ぶち!』っといきなり切れて悔しがっていた人がいましたが、本当に何で切れるんだろうね~。単糸を三本縒りで作って、思いっきり両手に糸を巻いて、私の怪力で引っ張ったって切れないんだけれど、縫いだすと『ぶちっ!』って。。。。(泣)
それから糸は、太さの問題があります。日本の単糸は太めなので、細いステッチをしたい時は困るのです。2本で縒ると強度が足りない。絶対『ぶちっ』て切れて、私も『ぶちっ!』ってこめかみの血管切れること間違いない。
今は手元にイギリスの3種類の太さの違う単糸を持っていて、一番細いものはアッパーのステッチをする時に5本で縒って使っているのですが、作った後の太さは日本の単糸の3本分位で、5本で縒っている分とても強い。だから、ウェルトの出し縫いを細く縫いたい時は、この糸を使って3本とか、4本とか調節して使っているのですが、残り少なし。。。注文しなくちゃ。。。日本で買えると本当に助かるんですが。
先日も浅草に工具を買いに行って来ましたが、面取りやすりも、もう作っている人がいないとかで、きやすりと同じ状況。大分前に買ったものと全然違う出来のものなら買えるそうですが。工具も職人さんが元気なうちに、買いだめしておかなくては駄目なのかしら。工具や材料が手に入らないんじゃ、仕事になんないもの。何とかこの仕事が長く続けられるように考えなくては。って、どう考えていいものやら。
ハンドソーン・シューズは200年位の歴史があるので、その間に色々と状況が変わっていて、作り方の基本は同じだけれど、材料は結構変わってきています。アッパーの革も、昔主流だった、WAX CALFはもう良質なのは手に入らなくなってしまったし、昔はライニングって革ではなくて、良質の麻を使っていたのですが、もう良質の麻は手に入らなくなってしまい、現在のようなRUSSET LININGを使うようになったそうで、美術館に飾ってあるビクトリア時代の靴なんかも麻素材ですよね。見慣れているせいか、現在の革のライニングの方が、ビシッとしてて好きですけれど。木型も足の大きさが昔の人の足より、だいぶ大きくなったし、土踏まずの作り方も変化して、しっかり踏まずの形通りつくるようになって、かなり形が変わりました。時代と共に色々変化していっているので、現在使っている材料もたびたび検討しつつ、新しいものを取り入れる事もしていかないといけませんね。
100年後の靴って、どんなのだろう?革靴って残ってるかな?女性はヒールを履き続けているだろうか?