ワーキング・ヒーロー靴
本日は息子の小学校の入学式でした。息子はかなり緊張と不安を持っていたらしく、夜中の1時に「学校に遅れない?」などと寝ぼけ眼で起き出し、その後安心させて寝かせたはいいが朝の5時に起き出し5時半にはしっかりスーツにネクタイをしていました。初めての学校。かなりワクワクしている様子。ぴかぴかのランドセル。真っ白の上履き。私は入学式であくびをこらえながら、これから始まる息子の新たな人生への幕開けに感動しつつ、体育館に座っているママさん&パパさん達の人間観察。息子よりも私が馴染めるのかとても不安になりました。(涙)大人って大変だわ!!もう、人生で一番難しいのって「人間関係」ですよね。『いつでも、どこでも、誰とでも BE HAPPY!!』ってのは果たして可能なのだろうか?これが出来れば怖いものなしですね。
今夜はクリッキングとクロージング。細かい柄の型押しの革の裁断って難しい。革選びは簡単なんですよ。型押しってベイン・マークや傷を隠してくれるので、革の伸びの方向さえ注意すればあとは気にすることほとんどないです。しかし、型のでこぼこがエッジに出やすく、裁断中にパターンの紙が動きやすく切りづらい。クロコダイルなんかも同様です。クロージングの際のマーク付けも表面が凸凹していて付け難く、縫い目もがたつき易い。注意に注意を重ねならが革を見ていると、凸凹の表面が目の中でちかちかして目が痛くなる。もちろん革にもよるんだけれど、扱いやすい型押しの革って案外ラスティングをすると革が伸びることによって、型のマークが消えてしまったりしてよくない。ちょっと困った君ですが、私は型押し(特に茶系)は大好き!!
だって、細かい型押しのダービーのブーツって文句なくかっこいい!!だいたい、ダービーのブーツってのは元々ビルダー(土木作業員など)の履くワーキング・ブーツ。労働者の靴です。汗かいて労働に勤しむ人間は美しい。美しく働く人間に合理的に作られたデザインで、機能性を兼ね備えられた靴が悪いわけないんだけれど、それにしてもね、よく考えられたデザイン。そしてかっこよい。言うことナス。私はね働く靴が大好きです。あっちが擦れ、こっちが傷み、靴ずみを磨り込みながら色が変化し、仕事具合にあわせてよれてくる。良いしわが顔に刻まれた大人の男の顔のように。ワーキング・ヒーローのかっこよさ。「おお!!ワーキング・ヒーロー」!!(間違っても、ちょい悪おやじなんて、お呼びじゃない!!笑)