正しい遠回りのすすめ
今週はかなりのハイテンションで、申し訳ありませんでした。(特に金曜日の夜のクラスは。。。マシンガン・トークしてしまいました。反省)皆さんにも指摘されますが、波が大きくて駄目ですね。コントロールできるようにがんばります。特にいい事があったわけではないのですが、何をしていても誰と話していても楽しいです。春だからでしょうかね。
金曜日の2時からの生徒さんが、アッパーを全部手縫いで作って見せて下さいましたが、とてもよい。オリジナルなライン、全体のまとまりの良さ、丁寧な作業。。。靴が本当に好きなんだな~と伝わってきました。そして、「いいな~」と羨ましく思っている自分がいました。
自分の靴をデザインから全部自分で作る喜びは、何物にも変えられない楽しさです。う、う、、作りたい!自分の靴!!皆も、靴作りは時間がかかっても、次に作りたい靴のデザイン画は貯めておきましょうよ!!
前々から不思議でならないのですが、デザイン画を描く生徒さんがほとんどいない。私、個人的にはデザイン画は書いた方が良いと思います。バランスを見たり、鉛筆でラインを書いたり消したり伸ばしたりしながら、アイデアってどんどん生まれてくるものです。頭の中で「なんとなく、こんな感じの。。。」っていきなりパターンが切れる人はいいですが、ほとんどの生徒さんはそこまで出来ませんよね。物づくりとは不思議なもので、こねくり回せば回すほど色んなことが見えてきます。そして、勉強しているからこそ、しっかりこねくりまわすべきではないでしょうか?
1オンスの金を産出する為には、何トンもの岩石が必要です。
面倒臭がらずに、無駄なこととは思わずに、是非しっかりデザイン画を書いて見てください。絶対に、色々な気づきがあるはずです。「ここのステッチはどうしよう?」「ここのラインはどこまで伸ばそう?いや、こんなに伸ばして、履き難くないのかな?」など、今まで考えてもいなかった疑問が出てくるはずです。疑問が出たらラッキーでしょ!今まで知らなかったことが解るのだから。どんなことも無駄じゃない。「正しい遠回り」ってあると思います。
何とか形にすることだけではつまらないと思いませんか?「靴の様なもの」は誰にでも作れます。足がなんとなく入り、曲がったステッチや不恰好なデザインで、新品なのに何故かよれよれで「これが味です」なんて靴。(笑)でも、「THE 靴」はそんなに簡単に出来るものではありません。簡単に出来ないからこそ、無限大な楽しさが秘められているんです。
ごめん。またテンション上がってきて、このまま書くと宇宙論にまで発展しそうですので、おやすみなさい。(笑&寝)
土曜の朝の諸君、「ババジ」をチェックしたかな?