年初めの勉強会
今年初めての勉強会。ウェルティング以降の工程について検証。スプリットリフト(鉢巻)、シャンク、フィラー、出し縫い、ヒールについて。
スプリットリフトはスクウェア・ウェイストの場合、ウェルトに繋げるようにして付けます。スプリットリフトの形をしっかり整える事によって、ソール全体の形が決まります。スプリットリフトが出すぎていたり、入りすぎていたりすると、ヒールのバランスが崩れてしまうので、注意を要する。アッパーの踵からのラインが綺麗にストン!と行くように出来ると、ヒールが垢抜けて見えます。べヴェル・ウェイストの場合はソールを付けてから、スプリットリフトをつけることによって、木型の内側と外側のギャップを取り、ヒールを積み上げやすくする。結構気を使うところです。
シャンクは革のシャンクを使っている人と、メタルシャンクを使っている人では、メタルの方が圧倒的に多かったです。私は日本に帰ってきてから悩んだ結果、革のシャンクを使っていますが、今ひとつ違いがどのように出るのか解らないまま、形が形成しやすいのとイギリスで使い続けていたのでコストは高いが使うことにしていました。某職人のお客さんの中にメタルと革のシャンクとでは、やはり履いた感じが違うという人が何人かいらして、革だけを素材としている中に、異物のメタルが入っていると、そこだけ硬さが違うので違和感があるとのこと。でも、一番の違いは修理するとわかるそう。ほとんどの靴が、修理して中身を空けるとほとんど、シャンクは割れているとのこと。木や竹のシャンクは、直ぐに割れてしまうのは聞いていたので、私の中では問題外だったのですが、メタルもとは。。。大体、既製靴でお客さんが「インソールがやわらかく感じて、馴染んで来ました」なんていっているときは、シャンクが割れている時が多いとか(!)既製靴で、折れていないのが『オールデン』の靴だけだった、という話も聞けてちょっと『オールデン』見直しちゃいました。私のお客さんにもファンが多いです。
イギリスのビスポークは革のシャンク。メタルを使う場合は35ミリ以上のヒールの高さの時のみ。
フィラーは練りコルクやシートコルク、フェルトと色々ですが、インソールの処理の違いによって使いやすいものが違ってきます。ある程度のクッション性と防水性があるものであれば良いのですが、私のインソールの溝の掘り方と修理の時の事を考えると、現在使っているシートコルクが適していますね。
今回実感したのは、詰め物も全体の調和が大切ですね。これが、一番!って物はなく、「こういう場合にはこれ」って、作り方や整え方の違いに合わせて、臨機応変に使い分けるのがベスト。靴作りって、本当に面白いな~。まだまだ、勉強しなくっちゃ!