取材 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

取材

 金曜、土曜と夏休みをとる人が多く、教室は少人数でゆったりとした感じでした。(私だけか?)今日は涼しく、もう夏も終わりか?夏らしい事あまりしなかったな~心残り。うう。(涙)皆さんは、夏を満喫したでしょうか?


 土曜の教室の後、「LAST」という靴の雑誌の取材があり、美人のカメラマンさんと、ライターさん2人の訪問あり。私は、雑誌はほとんど買わなく、読まない。たまに買っても「レコード・コレクター」のしかも、古本くらい。知人からは、靴を仕事にしているのだから、読んで情報を得たほうが良いぞ!と言われるので、取材を受けたあとに送られてくる雑誌には目を通すようにはしているが、あまりにも私の頭の中にある「靴」と雑誌に載っている「靴」は大きなギャップがあり、どうもなじめない。ファッション雑誌と言うか、男性ダンディー誌(とここでは呼びましょう)に出てくる「靴」は宝石か芸術品扱いされていて、私の知っている「靴」を遥かに飛び越している。最近の写真もすばらしく良いので、「履物」でなく「置物」のようで、そんな「靴」をどんなハンサムなダンディーが履くのか、想像も出来ない。私にとって男性ダンディー誌の印象はそんな感じなので、そんなことも踏まえてのインタビューだったのだけれど、インタビューは楽しかった!今まで受けたインタビューはどれもお決まりの質問で、「ロブではどんな有名人が来ましたか?」とか、「日本の靴とイギリスの靴の違いについて」とか、ちっとも面白くない質問ばかりだったんだけれど、今回は1時間半以上も色々なアングルから靴業界やそれを囲む状況そして、今後についても堅苦しくなく話せて面白かった。発売は9月29日予定なので、皆さんチェック!(自分は買わない人間なのに、人には勧める。。。笑)


 今日は息子同伴でワークショップにお仕事。フル・ブローグの靴を作っているのだが、ブローグの「ギザギザ」をイギリスでは V型の小さいナイフのような物をミシンにつけて「ダダダダダ。。。。」と切っていたのだけれど、現在これがないので「ギザ抜き」と木槌を使い地道に3山(やま)くらいづつ切っている。これが、アホか!と思うほど時間がかかる。こういう地道な作業では自分の中に入ってしまい、「瞑想状態」または「トランス状態」に入り、頭の中はサイケデリックで「ハッピーでピース」な状態になり個人的には好きなのですが、「ビジネス」を考えると、これではイカンのです!!毎日「ギザ抜き」作業をしていれば自然とスピードもアップし、目をつぶっててでも(これは無理か。。)出来るようになるだろうけれど、ビスポークの場合、いつ何時どんなスタイルの注文が来るか解らないし、ブローグばかりが来るとは思えないので、何か良い案を考えなくては。。。あ~まだまだ、鍛えなくてはならないことが山ほどあるな。これだから、靴作りは止められない。なかなか、手の中に入らないってところが、靴作りは、にくいね~。