映画鑑賞 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

映画鑑賞

昨夜は20年近い付き合いの親友Jと「ボブ・ディランの頭のなか」という映画を見に行った。ん~はっきり言って、映画事態には期待はしていなかった。ディランの演技力は「ビリー・ザ キッド」で知っていたし、ただディランの顔を拝むのが目当て。ところが、あ~もう一度いや2度は見たいと思った。ストーリうんむんはおいておいて、映画の中のキャラクターの強い人たちの台詞の一つ一つが、心に”ずどんずどん”と入ってきた。まさにディランの歌のようだった。実際にこの映画、ディランの書いた山のようなメモ書きからプランをねって物語が作られたとのこと。映画の中でディランは記者に質問攻めにされても、何も応えない。映画の最後に彼が言う言葉がすべてを語っていたと思う。

 「ときには、物事の意味を知るだけでは十分だとは言えない。ときには物事が意味しないことも知らなければならない。すべてのものは崩壊した。とくに法や規則が作る秩序は崩壊した。世界をどう見るかで、僕達が何者であるかが決まる。祭りの遊園地から見れば、何もかもが楽しく見える。高い山に登れば、略奪と殺人が見える。真実と美は、それを見るものの目に宿る。僕はもうずっと前に、答えを探すことをやめてしまった。」


 映画を見た後、Jと焼き鳥屋へ入ってお酒片手に「はつ二本!砂肝も!」と注文しながらディランを中心に話が弾む。「なんこつと首肉を塩で!」とお酒も弾む。ここ数ヶ月の疲れ気味の精神がすっかり和らぐ。また明日からがんばろうと思う。「時には逃げることも必要だよ」と言ってくれる人もいるが、まだまだ逃げる気にはなれない。逃げることはいつでも出来るのだから。そんなことは後回しでいい。