目標、手持ち3足生活 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

目標、手持ち3足生活

 目標に決めてから、なかなか達成できずにいることがある。それは、「手持ち3足生活」である。私は人が所有する靴は3足で十分ではないかと考えている。1足では靴を休ませることが出来なく、修理に出すことも出来ない。聞いた話によると、靴は履いたら2日は休ませるべきとのこと。そうでないと、靴の中の湿気が取れないそう。なので、3足が最低必要ということになる。夏と冬の気温の差があるので、妥協して「夏3足、冬3足」がベストではないだろうか。


 しかし、この3足を選ぶのが大変。私は学生時代に下北沢にあった輸入物の靴屋でアルバイトをしていたり、靴の会社に就職していたことも手伝ってか、一時は100足くらい靴を所有していて家族から「イメルダ婦人」と呼ばれていたこともある。もう、そんなアホらしい消費はしないが、(この十数年スニーカー以外靴を買ったことがない)どうがんばっても下駄箱の中にスペースが出来ない。帰国に際して、ほとんど履いたことがない靴は、デザインが好きなもの、思い入れのあるものでも、泣く泣く処分した。私の考えなしの行為が靴を追いやる羽目になってしまったことを深く反省。もう2度と考えなしに、自分の靴を作ることを禁じている。しかし、私の下駄箱の中には現在15足の靴が並んでいる。目標の倍以上のオーバーだ。昨夜、靴の手入れをしながらこの15足を6足に減らす作業に取り掛かった。


 まず、靴たちをじっと見つめる。なんだか、ふてぶてしい態度の3足の靴が目に入る。3足ともローファーだ。ローファーは脱ぎ履きが簡単でジーンズにもスカートにも合いやすい。が、なんだかしまりがなくて、テレビをポカーンと口を開けて見ている爺さんみたいだ。ローファーよ、さようなら。


 ブーツが4足。ひざ下までのロングブーツは、私がロブを退社するときロブの職人達がプレゼントに作ってくれた、涙の1足。これは履かずにとって置こうと思い、押入れへ。ジップ ブーツとサイドゴアを残す。


 残り10足。スニーカーが3足。アディダス のスーパースターとスタン・スミスに白のコンバース。う、悩む。なんとか、スニーカーは1足にしたいが。。。。生産地を見る。スタン・スミス(インドネシア)、スーパースター(韓国)、コンバース(ベトナム)ん~。何処も大差ないが、スマトラの被害で現在も復興にがんばっている、インドネシアをとる。


  時計を見ると夜中12時半。11時半に初めて1時間経過。アホな。。。とりあえず、8足になった。目標までもう少し。