パターン
今週火曜日に靴職人が集まって、月一で行われている「勉強会」がありました。今月のテーマは「よりフラットで強度のあるアッパーを作るための工夫。」って事で、パターン・カッティングのあれこれ。パターンカッターが10人集まれば、10通りのやり方がある。というのはよく耳にしていましたが本当にそうであることが、よくわかりました。一応、パターンをどのように作っているかデモンストレーションしあったのですが、まー他の方達のパターンの多さ!!手間暇かけてますね~。人によっては、パターンの原型となるスタンダードを2枚も3枚も作ってから、実際のパターンを切ったり、甲の部分の革が木型にピーんと張るように色々調整したり。
で、私のパターン。あまりのシンプルさに「目からうろこ。。。」と言われました。しかし、私のパターンがどうして早く切れるのか、それは「適度に薄くやわらかい紙を使う」からだな、やはり。今回の勉強会でも再確認しましたが、硬い紙でパターンを作ると平面でしか見れない。だけれど、やわらかい紙でパターンを作ると、そのパターンを実際に木型に貼り付けて見ることが出来、立体になった時の形がすぐにわかる。これは、解りやすいし、失敗が少ない。パターン作りはは頭に描いたものを実際に再現できるようになると本当に楽しい。私はパターンを切っている時は本当に頭の中が空っぽになり、瞑想しているような感じになります。何でだろ?
話は変わって、昨日水曜日は小田急デパート11Fで開催されている「職人の何とか展」(昨日行ったのに覚えていない。。。)へ行ってきました。朝、ワークショップへ行こうと電車に乗ったら、つりビラ広告になんだかそそるようなことが書いてあったので、寄り道して新宿へ。11Fへ行ってがっかり。ただの物産展と同じのりで、かなり地味で活気もない。しかしこれは、電車のつりビラがいけない。そして、私もいけない。大体、職人をデパートの催し会場で見たって、良いわけがない。職人は自分の工房で、自分の仕事机に並べられた工具を器用に扱ってこそ見がいがある。そう思い直して、会場内でハンコを作っている職人さんやステッキを作っている職人さんの普段の仕事場風景を想像しながらワークショップへと向かったのでありました。