今回の参詣は、板橋区仲町の轡神社(くつわじんじゃ)へ。
ここは東武東上線「中板橋駅」から東南へ300メートルほどの「仲町」交差点を南下してさらに150メートルほどのところ。
もしくは川越街道の「日大病院入口交差点」から北上して、「サミットストア板橋弥生町店」の北隣。
轡神社
徳川家康の馬のくつわを祀ったとも、馬蹄を祀ったとも言われています。
ご祭神は倭建命(やまとたけるのみこと)で、東夷征伐や東国開拓の神であることが、家康に結びついているような気はします。馬具は馬(駒)を従える重要な道具であると共に権威の象徴。
瑞垣には上板橋、江東、長野市上岡田、膝折(朝霞市)、といった地域の人々の名前が刻まれている。
手水舎
ずいぶん立派な造り。
御由緒
境内掲示より字体改行などそのまま記載
轡神社
御祭神 倭建命(やまとたけるのみこと)
もと轡権現社と呼ばれていました。名称の由来
については、この地を訪れた徳川家康の乗馬のく
つわを祀ったからとも、また馬蹄を祀ったからと
もいわれています。江戸時代から「百日ぜき」に
霊験がある神として広く信仰を集め、遠方から参
拝に来る信者で賑わったといいます。信者は病気
の治癒を祈るとともに、当社に奉納されている馬
わらじの片方と麻をいただいて帰り、全快すると
新しい馬わらじと麻を当社に奉納しました。
社前の道路は、俗に鎌倉街道といわれた古道で、
この道が石神井川を渡るところが本来の「板橋」
という説もあります。
平成九年三月 板橋区教育委員会
狛犬
右が阿形で子抱き、左が吽形で鞠を抱える。
社殿の左隅に馬のひづめサイズの草鞋が大量に奉納されていました。馬具を祀り、ご祭神の、全国を渡り歩いた日本武尊の健脚のイメージからでしょうか。先ほどの瑞垣に膝折地域の奉納者名がありましたが、膝折には馬の脚が折れるほどのキツイ坂があった事に因んだ地名であるようなので、ご縁を感じたのかな。
御神紋は丸に十字。
当社のご利益に「百日咳」治癒があるのですが、おおむね猿田彦を祀る神社か、石神社、地蔵などにみられるもの。地蔵は六道守護であり、石神(シャグジ)も塞ノ神(道祖神)に通じる。境目を意味する関の神であることから咳の神に結びついたんだろうけど、猿田彦と日本武尊は同じような神格とみなされているのだろうか。
写真はすべて 2019.06.16 撮影
備考
社号 轡神社
創建 江戸初期か
祭神 倭建命
祭日
末社
社務所 氷川町氷川神社の兼務
所在地 東京都板橋区仲町46-4
その他