今回の参詣は、港区芝公園の松蓮社にある弁天窟へ。
ここは地下鉄都営三田線「御成門(おなりもん)駅」から西へ300mほどのところ。
松蓮社 しょうれんしゃ
かつては増上寺の塔頭のひとつ。浄土宗の寺院で、現在は同じく芝公園にある清光寺を兼務されている。
今回参拝する弁天窟は、この建物とベージュのマンションの間を通って裏山へ向かいます。
他人の家の勝手口に入り込む様で忍びない気はしますが、特段許可を取らなくても参拝できます。
弁天窟
毎月1日と17日の弁財天のご縁日にこの洞窟が解放される。
都内には弁天窟を有する寺社がこの他に3社あるけど、石神井の宇賀神社よろしく未舗装の穴。
御手水
何の童子だろう。
入り口前のベンチには懐中電灯が2つ。
もちろん電気が通っていないからだろうけど、覗く限り穴は真っ暗だし、そもそも穴の長ささえ聞いていないからなかなか怖い。
地蔵尊
入口入ってすぐのお地蔵様。
あらゆる道を守護して下さる菩薩だし、花もりんごも供えたてだから安全が確保されているのは間違いない。
たぶん180cmの人でも身をかがめずに歩けるのだけど、気持ち的に前かがみになる。
蜘蛛の巣は事前に取り払って下さっているようですし、時期的なものもあるだろうけど、虫も一匹も見かけなかった。
もちろん虫と目を合わせたくないから、壁なんてほとんど見てないというのもあるかも。
カメラの感度を上げて撮影しているので、実際は電灯で照らしてもこれぐらい暗いです。
途中、三又に分かれている箇所もあるけど、一応足元に石があって、こっちではない的な意味合いだと思ってその先は確認していない。
むしろ完全に封鎖されていないところからして、言ったところですぐに行き止まりなんじゃないかな。
それにしても全体的に硬質の岩をくり貫いたような穴なのだけど、ここはすべてノミを使って手彫りで彫られたらしい。
体感で50mは歩いただろうか。かなりの長さ。
ようやく突き当りに来た。
肉眼だと、賽銭箱が浮いているようにしか見えない。
弁天像
石板に浮彫された弁財天坐像で、石祠に覆われている。
八臂弁財天のお姿で、柔和なお顔立ち。
「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」の詳細は、大安楽寺の回をご覧ください。
2011年6月8日にブラタモリで放映されて以降、よく知られるようになったそうで、洞窟愛好家がそこそこ居るよう。
狭いけど、一応すれ違うぐらいなら問題ない。
写真はすべて、2016.11.17 撮影
備考
社号
祭神
創建
祭日
末社
社務所
所在地 東京都港区芝公園3丁目1−6
その他 松蓮社の境内