今回の参詣は、港区麻布狸穴町の狸穴稲荷大明神へ。

ここは麻布通り「新一の橋」交差点より、北東へ300m程のところ。「飯倉」・「飯倉片町」・「新一の橋」・「赤羽橋」と、4つの大きな交差点に囲まれていながら、この辺り一帯は個人宅が多く、ビルも小規模で静かな街並みが残されているエリア。

 

 

 

狸穴町 まみあなちょう

狸(まみ)とは雌ダヌキ、ムササビ、アナグマの類で、それらが棲む穴がこの辺りにあったから、あるいは採鉱の穴という説もあるそう。

狸穴町は北側の麻布台や西側の麻布永坂町から見ると、急な崖下にあって、大昔ならけものの棲み着くような場所や鉱山跡にでも見えたのだろうか。

 

 

 

 

公園は児童遊園といったつくりで、滑り台、鉄棒、ブランコが充実。

麻布狸穴町の東側には東麻布があり、“麻布”が冠する地域の中ではめずらしく全域に個人宅と小規模な商業ビルが集中するエリアで、大箱の建物が多い港区の中ではひと際静かな環境。

ちなみに麻布台はロシア大使館とアメリカンクラブ、また高級マンションが立ち並んでいて、麻布永坂町は“高級住宅街”だなんて言葉さえ下卑て聞こえるほどの、著名企業家の大豪邸しか存在しないエリアとなっている。

 

 

 

 

狸穴稲荷大明神

園内の西側に鎮座。由来書はない。

 

 

 

狛犬

右が阿形で左が吽形。

 

 

 

 

地名由来辞典に依れば、「木立の繁茂するこの地は、“魔魅”すなわち人をたぶらかす魔物の類も棲むような土地であるから」という説や、「上古銅が産出した“間府(まぶ/採掘の穴)”と解釈する」説を取り上げているものの、「江戸期において、そもそも金銀山のあるような場所ではないという批判があった」とも記載している。

 

 

 

写真はすべて、2016.9.25 撮影

 

備考

社号 狸穴稲荷大明神

祭神 

創建 

祭日

末社

社務所 

所在地 東京都港区麻布狸穴町63

その他 狸穴町公園内