今回の参詣は、足立区鹿浜の押部八幡神社へ。
ここは荒川を越えた足立区の西部にある鹿浜という町。尾久橋通りの「谷在家一丁目」交差点を西に700mほどのところ。
地名由来は、「かつてここには鹿がたくさんいたから」。
なんとも和む理由なのだけど、江戸川区の鹿骨同様、鹿浜もかつては「ししはま」と言っていたのだそう。鹿を「しし」と読んで獣の類全般を指していたともいい、ともすれば、古くはなかなか険しい広野だったのかな。
手水舎
狛犬
向かって右が阿形、左が吽形。
一本眉と橙のように丸いお鼻。かつて見かけたことのない愛くるしさ。
御由緒は見当たらないけど、港北氷川神社のホームページによれば、
「当社は徳川時代中期の創建と伝えられ、大正12年の関東大震災で社殿が破損しますが、ただちに改築をおこない現在に至ります。当社の祭礼は派手なことで知られ、隔年の本祭りには「プロの芸人」なども参加します。古くよりお囃子が伝えられ、現在でも連綿と受け継がれております。」
江戸中期っていうと、ちょうど新田開発が盛んだったころ。
たぶん、その頃の創建だろう。玉垣の奉納者や宮総代に鹿浜姓が多く見られるし、きっと開拓した名主の御家だったのかな。
境内社
本社殿向かって左側にある。
祠の中には何もないけど、石碑に「冨士登山紀念碑」とあるから、富士塚と浅間社と思われる。
写真はすべて2018.8.19 撮影
備考
社号 押部八幡神社
祭神 譽田別尊
創建 江戸時代中期
祭日
末社
社務所
所在地 東京都足立区鹿浜7丁目19−1
その他 江北氷川神社の兼務社