今回の参詣は、中野区中央の北野神社へ。
ここは中野区のほぼ真ん中に位置することから中央という地名なんだけど、実際には区の南部にある。また神社の西隣が高円寺南に隣している。
西町天神として旧地名が残るのは、明治中期以前の旧中野村に属していた西町が起源で、文字通り村の西側にあったからだろう。
鳥居前にベンチが並んでいるのは、目の前が「中野天神前」バス停だから。じゃあ、中野天神という別称があるのかと言えば、神社の中にそれらしき証拠は見られない。
手水鉢
「明治三十年 酉九月吉日」とある。
西暦では1897年。この年はみずほ銀行の全身、日本勧業銀行が誕生した年。
蓋をした手水の代わりに、今では珍しい手押しポンプがある。ただ、こちらも紐でグルグル巻になっていて使用不可。
狛犬
右が阿形で左が吽形。持ち物は無し。
全体的に丸みを帯びていて、くりくりの目と太眉が特徴的。
御由緒は無く、詳細はわからないものの、御神木の大銀杏には「江戸時代からそびえ立つ大木」とあり、そのころから神社の境内だったとしたら、かなり古い神社だろう。
大公孫樹
江戸時代からそびえ立ち、周辺住民の目安、憩いの場にもなっていた大銀杏。昭和54年(1979)の台風の被害を受けて倒伏したものの住民の努力でここまで回復したのだそう。
その昔は、追分・鍋屋横丁(新中野)・高円寺押出・金灯篭(杉並区和田)からも見えたそうで、大体600m~800m離れたところからも見えるほど大きかったようだ。
絶対に立ち寄らないと思うけど、掲げちゃうところが何かいい。
写真はすべて2015.3.22 撮影
備考
社号 北野神社
別名 西町天神
祭神
創建
祭日
末社
社務所
所在地 東京都中野区中央5-19-18
その他