今回の参詣は、九段下に鎮座する靖國神社(やすくにじんじゃ)へ。
当社は幕末から昭和前期にかけての忠魂を神として奉る単立宗教法人。
二座ある神座の内、246万6532柱の祭神一座と、台湾神宮と台南神社の能久親王、蒙彊神社(もうきょうじんじゃ)の永久王の一座。なぜかgoogleの検索では「靖国」と入力すると「靖国人社」が候補として出るが、或る意味その通り。
宮司は德川康久氏。徳川慶喜の曾孫が務める。
靖国と言えばやはりこの参道に建つ大鳥居。
九段坂下から坂上にかけてドライブした事ある人なら、だれでも一度は驚くケタ違いの大きさ。
境内の案内板に依れば、大鳥居(第一鳥居)は靖国神社創建50年記念として大正10年(1921)に建立、昭和18年(1943)に金属供出のために撤去、昭和四十九年に高さ25m、幅34mの銅板にコンクリートを充填した現在の大鳥居が完成。
ビルなら8階建てに相当し日本一の高さ。およそ1200年の耐久性があるのだとか。
勿論でかいのは鳥居だけでなく、燈籠や狛犬も特大サイズ。
こちらは社号標近くの狛犬。表参道から見て最初の狛犬。
この狛犬は、鳥居前にあり、参道を挟んで向かい合う狛犬。
前者が向かって右側の狛犬。後者が向かって左側の獅子にあたる。
参道にあふれる黄色い提灯は、今月の13日から16日にかけて行われる『みたままつり』の奉納提灯。その数3万余り。4日間で来場者は30万人といろいろケタ違いの神社。
今回は、靖国神社で行われるお祭りやイベントの数々を掲載します。
過去のみたままつりの様子。(2009.7.15)
平日に開催されることが多いけど、夕方も夜も人出がすごい。
基本境内にしか出店が無いので、必然的に大賑わい。九段下駅周辺から駅中、交通もほぼマヒ。
中央の大村益次郎像を囲うように部隊が設けられ、盆踊りや歌謡ショーっぽいものも催される。
ちなみに今年(2015)は屋台・露店は出店しない。
その理由が、若者がナンパや騒いだりして苦情が殺到したから。とは言っても、どこの神社も若者が無関心で参詣しないことを憂えてる時代なのになんて贅沢な悩みなんだ。
明治期~昭和前期を除けば、古今東西、社寺の縁日は遊びに来る場所。
今年はどんな状況になるのか、返って見もの。
第一鳥居前では二本のトリビュートライト(サーチライト)。
時々クロスするのが見どころ?
黄色い奉納提灯の前では、ねぷたがお披露目される。たぶん繰り出すことは無い。
神門には七夕の飾り。とても大きくて綺麗。
今年は来場者数が減るかわからないけど、雰囲気を味わうだけでも楽しみのひとつ。
例年やってた恒例のお化け屋敷や不気味な見世物小屋も無くなるのかな。人気過ぎて入ろうと思った事無いけど。
一方、こちらは春季例大祭の様子。(2009.3.28)
北九州市の大山傘と秋田の竿燈(かんとう)。
折れそうなほどしなる竿燈にヒヤヒヤ。片手手の平やおでこ、顎先、肩などに載せる大技は見事。
夜桜薪能の様子。毎年4月の1日前後の3日間だけ開催。
公演中は撮影NG。(2009.4.3)
秋はイチョウ。(2010.11.28)
神門の内側は桜木しかないのでちょっと残念な感じ。
春は参拝のタイミングが合えば、感動もの。
靖国風景
2010.5.13
2009.10.27 靖国と富士。
2009.7.13
珍しい『笠富士』。小ぶりだけど。
2009.7.8
2009.7.7
2011.1.1
初日の出は物理的に無理なので夕日。
写真は2009.3.28、4.3、7.7、7.8、7.13、7.15、10.27、2010.5.13、11.28、2011.1.1、2015.7.9撮影
備考
社号 靖國神社 やすくにじんじゃ
別名 靖国神社 東京招魂社
祭神 二百四十六万柱余の英霊
創建 明治二年(1869)六月二十九日
祭日 一月一日新年祭 二月十一日建國記念祭
二月十七日祈年祭 四月二十一日春季例大祭
四月二十九日昭和祭 六月二十九日御創立記念日祭
六月三十日大祓式 七月十三~十六日みたままつり
十月十七日秋季例大祭 十一月二十三日新嘗祭
十二月三十一日大祓式除夜祭
末社 霊璽簿奉安殿 元宮 鎮霊社 招魂斎庭
社務所 神札授与御祈祷などあり
遊就館にて展示品頒布品販売などあり
所在地 千代田区九段北3-1-1
※備考欄の内容は、当該社寺の公示又は典拠を基に記載し、不明瞭なものは空欄にしてあります。またこのブログ内の記事は、散歩としての見所やおススメポイントとして、私が感じた主観的な評価であり、当該社寺の格式や宗教的価値、ご利益等を評価したものではありません。