前回、人参酵母で焼いたパンが好評だった。

その時は男らしい人参だったが、今回は女らしい人参だ。

この人参は甘い。

酵母の様子が違う。

種を舐めると酸味が無いに近い。

ドロリと繋がりがある。

男らしい人参に比べて筋も少なく、とてもおろしやすかった。

どんな方法で栽培しているのか一度伺ってみようと思う。

野生感は劣るが充分な人参の香りがある。


昼過ぎに酸味が出てくる。

キャラメル色の筋が種に出る。

繊維質ではなくて色素だ。

かき混ぜると

『エッ?』

そのまま筋が残るのである。

繊維質なのだろうか?

グルテンと繊維質が合体しているのだろうか。

手で触ってみると何となく筋なのだが、口の中で引っ掛かるような筋ではない。

食べてみると、とても弾力があるグルテンだ。

細かい繊維質にグルテンが付着してこの筋を描いているようだ。

初めて感じる光景だ。


仕込上がった生地は鮮やかさは無く、ややくすんだオレンジ色。

だいだい色に黄土色を加えた感じ。

発酵は男らしい人参より遅い。

まぁこれが普通なのだが・・・・。

成型後ホイロの中の様子を見て発酵はしない、無理だと判断する。


とても優しい人参だった。

優しすぎて、ただそれだけでは駄目なのかも知れない。