『 アンタのパンは美味しくない! 』
と言うカミサンの言葉から始まった、自家製天然酵母のパン作り。
確か、4歳の息子と2歳の娘が一緒に入園した年でした。
今、息子は11歳、娘は9歳。7年前です。
それまで私達は防腐剤や乳化剤を使わないパン作りをしていましたが、自分のこしらえたパンは素材の味は別として、全て同じ後味がする。
これが自分のパン。
しかし・・・・そうは思えても何か物足りなさを感じていました。
その頃はバブル崩壊が地方までおよび、数年前に5%になった消費税などの影響もあり、売上も一気に下降し、大型店の進出、スーパーの大型化、コンビニ店の乱立と店を取り巻く環境も、激しく変化し影響を痛感した時期でもありました。
これまで、カミサンは家事をしながら販売・事務・サンドイッチなどの調理パン作りを担当していました。
そのカミサンが、厨房に入りパンと格闘しました。ぎこちなくパン生地をこねる姿に思わず私がパン生地をこねてしまいました。体を使ってパン生地をこねるのは、実は私もその時が初めてだったのですが、手ごねであっても、機械であっても、どのような状態になれば良いか触っていたので無難にこなせました。が、不思議な事に手ごねでパンをこしらえると何故かパンとの一体感を感じるようになってきたのです。
自分のこねる力がパンの一部になる。
自分のこねる力が材料となる。
こんな感じでしょうか。
パンと接しているのは手だけですが、体全体を使わないと力がパンに伝えられない。
力を入れると自然に気持も入ってくる。
正に全身全霊だ。
夏なら汗ダク。冬でもうっすら汗がにじむ程です。
そうして出来たパンは今まで私のこしらえたパンとは全く違う”或”のものでした。
コレを機に私はカミサンの買い求めた本をお手本として酵母パンにのめり込んでいきました。
何故、のめり込む程に面白いのか。それは『 思い通りにならない 』と言うことです。
私の表現が的確でなかったり、理論的に間違えていたりするのかもしれませんが、ここでは私の経験や想像などを、私の言葉を文字に変えて表現しようと思います。
これからも色々な角度から酵母達の事を書いてみたいと思います。
この場を提供してくださったKさん、読んで下さった方々様へ・・・・感謝しています。
最後に一言。
『 私はパンの気持が解ります !』