ジェンダークリニックに通っていたら、その診療過程でGID診断書が出されるのが一般的な流れかもしれません。
私の場合は40才を過ぎてから自分らしく生きようと思い、動き始めたので迷いはありませんでした。そのため相談やカウンセリングを受けようという発想にならず、まずは手術を受けてからというのが私の中にありました。
そうしてGID診断書を取得するためにクリニックを訪れました。
早稲田通り心のクリニック
私が行ったのはネットでよく見かけていた、早稲田通りにあるクリニックです。
ジェンダークリニックは初めてだったので、予約の電話から緊張しました。低い声で、性同一性障害の診断書(英文)が欲しいですと伝え、自分史を書いて来てねと言われ予約を取りました。
サイトにも書いてありましたが、クリニックに来たということが分かりにくいように場所や入口が配慮されていました。
また受付後は番号札を渡され、名前で呼ばれなかったり、診察券に苗字だけで名前のスペースが空けてあったりと、初めてのジェンクリに感心してばかりでした。
その時の私は、髪は耳やエラが隠れるぐらいの長さで、スカートはまだ履く勇気がなかったので、レディースのカットソーに7分丈ぐらいのパンツという恰好でした。
自分の番号が呼ばれ、返事をする声がとても低いので少し恥ずかしかったですが、それよりも診断書がもらえるかの方が心配で、それどころではなかったのを覚えています。
診察、そして診断書
先生はとっても気さくな方で、お話しやすかったです。
自分史はA4用紙1枚しか書いていませんでしたが、先生はざっと目を通されてから、昔から違和感があったのねと言われ、診察がはじまりました。
- 今までの人生の途中途中で、モヤモヤした違和感があったこと。
- でも男として生きるのが当然と思っていたこと。(家庭環境、社会背景など)
- キレイになりたい、変わりたい思いなど。
自分史の内容と重複するけど、思っていることを伝えました。
また、先にガモンホスピタルで予約を取っていることなどを話しているうちに、
何か入力されていると思ったら、印刷機から診断書が出てきていました…!
ガイドライン
通常はガイドラインに乗っ取って、時間をかけて出される診断書ですが、
私の場合は迷いがなかったので、相談してもらったり、背中を押してもらいたいわけじゃないんですと伝えたら、先生も同意されていました。
先生もガイドラインの時間がかかる部分は必要ないと考えておられるようで、ガイドラインに関する色々な資料を見せて説明してくれました。このクリニックが即日発行で有名なことが分かった気がしました。
私も自分のようなケースの人には不要と考えていたので、思わず意気投合してお話していましたが、それでも10分ちょっとで診察は終わりました。
多様性ゆえに必要なクリニック
こうして初めてのジェンダークリニックで、無事GID診断書を取得することができました。

値段は¥5,500(税込)でした。
次は手術後に、戸籍の性別を(場合によっては改名も同時に)変更する際に使う診断書の説明がありました。手術証明書を先にメールで送ってくれれば早いよとのことでした。
また私のケースですが女性ホルモン注射を受けたいと思っていた病院に、この英文のGID診断書を持っていったらOKしてくれてホルモン注射(プロギノン・デポー)をしてくれました(保険適応外)
性別移行後(戸籍変更後)も同じ病院に通っていて、今では保険適応でホルモン注射をしてもらっています。
今回は性別適合手術にGID診断書が必要だからクリニックに行きました。
本来の手順や、クリニックの本質的な部分とは異なると自分でも思っています。
それでも行動を決意したからには、少しでも早くなりたい自分に近づきたいので、このようなクリニックがあることに感謝したいと思っています。