今年の夏は暑かったですね。

というか、9月中旬を過ぎた今もまだ暑いですね。

残暑が厳しい…。

そのうち12月になっても30度になるんじゃないかと心配するほどです。

 

さて、そんな進行する地球温暖化は、温室効果ガスが原因と言われています。

各国・企業でも、ネットゼロなどと言って、温室効果ガスを2050年までに排出量を実質ゼロにしよう、という取り組みが進められています。

僕も、そんな取り組みに関する英語の翻訳にも携わりました。

が、今日は、翻訳とはちょっと違う話をしたいと思います。

 

<温室効果ガスとは>

最近の夏の暑さ、冬の暖かさから、僕も、いよいよ地球温暖化対策に本腰を入れないとヤバいのではないかと感じるようになりました。

ということで、我が家でもネットゼロを目指してみようと思って、いろいろ考えています。

ネットゼロは難しくても、電気・ガス使用量(そして料金も)は、平均的な家庭と比べてずいぶん少なくなっています。

一人一人の努力が大事です、ってちょっと自己満足になったりして。

 

そんな中、温室効果ガスには6種類が定められていることを知りました。

京都議定書で定められたとか。

ずいぶん前からじゃん…。

 

その6種類とは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄、だそうです。

 

…二酸化炭素、メタン、は何となくわかる。

後半はよくわからない。

まあでも、温室効果ガスというからには、二酸化炭素だけじゃなくてこれら残りの5気体も含まれていることが分かりました。

「とはいっても、メインは二酸化炭素で、他のはそんなに多くないだろう」

というのが、僕の想定でした。

 

<実際の排出量を調べてみた>

 

気体名

  排出量

二酸化炭素  

  1036.7

メタン

  29.9

一酸化二窒素

  17.3

ハイドロフルオロカーボン類

  46.1

パーフルオロカーボン類

  3

六フッ化硫黄

  2.1

 

単純に排出量を調べてみたところ、「全国地球温暖化防止活動推進センター(https://www.jccca.org/download/65447)」というところに上記のようなデータが載っていました。

2022年の日本のデータで、単位は百万トンです。

ハイドロフルオロカーボン類ってのがちょっと多い感じがするけど、まあメインは二酸化炭素だよね、って思いました。

 

ところが!

 

二酸化炭素に換算すると、どのくらいになるか、換算率を多めの値で見積もってみました。

ちなみに換算率は、さまざまなサイトで調べたので、出典はありません。

参考値ということで…。

 

気体名

  排出量

  CO2e 係数

二酸化炭素

  1036.7

  1

メタン

  29.9

  25

一酸化二窒素

  17.3

  310

ハイドロフルオロカーボン類

  46.1

  14800

パーフルオロカーボン類

  3

  12200

六フッ化硫黄

  2.1

  23900

 

CO2e係数と書いてある値ですね(この言葉が妥当かどうかは知りません)。

え、ナニコレ、一万倍とか二万倍とか、結構多いな…。

で、全部、二酸化炭素だったら、何百万トンになるか、の計算結果がこちら。

 

気体名

  排出量

  CO2e 係数

  CO2e

二酸化炭素

  1036.7

  1 

  1036.7

メタン

  29.9

  25

  747.5

一酸化二窒素

  17.3

  310 

  5363

ハイドロフルオロカーボン類

  46.1

  14800

  682280

パーフルオロカーボン類

  3

  12200

  36600

六フッ化硫黄

  2.1

  23900 

  50190

 

マジヤバくない?

特に下の3つ。

排出量は少ないのに、二酸化炭素だったら100億トン単位、ハイドロフルオロカーボン類に至っては、6800億トン!?

いやこれ、二酸化炭素が悪いと思ってたけど、二酸化炭素なんてかわいいもんじゃん。

この温室効果ガスを減らすのって、一般家庭の努力でできるのか…

 

<二酸化炭素による温暖化に疑問>

さて、ベルーガにはちょっと疑問に思っていたことがあります。

ベルーガは古代生物にも興味があるのですが、恐竜がいた、中生代の二酸化炭素濃度は1000~2000 ppmという話を聞いたことがありました。

今は、300~400 ppmくらい。

中生代は、(おそらく)極地の氷がなかったとはいえ、気温が60度とか70度とかまでは行っておらずせいぜい全球熱帯雨林、くらいのイメージです。

全球熱帯雨林もイヤですし、そもそもCO2が1000 ppmもあったら、息苦しくて仕方ないと思います。

快適な(息苦しくない)生活をするためには、CO2削減努力は必要だと思います。

とはいえ、「ヤバイ、地球が滅びる!」って感じではないでしょう。

と考えていたベルーガの想像は、こんな形で裏切られました。

二酸化炭素以外の温室効果ガスの影響が莫大なんですね!

 

<ネットゼロ>

ネットゼロでは、二酸化炭素実質排出量をゼロにしよう、とは言わず、温室効果ガスの実質排出量をゼロにしよう、と言っています。

なので、各国・企業とも、二酸化炭素以外の温室効果ガスの排出についても考えているかと思いますが、多くの資料が、二酸化炭素排出量削減までの道のり、で説明されているように見えます。

前述のような事実(人間の罪の大きさ)に気づいてしまったベルーガは、これからは、二酸化炭素排出量だけでなく、温室効果ガス排出量の削減について、考えていけたらと思いました。