最近、巷では AI が流行っていますよね。

去年の秋ごろに、AI 翻訳はまだまだ、なんて記事を書きました。

ところが、その後、ベルーガも AI を駆使して(?)翻訳に活かしています。

今日は、それについて書いていきたいと思います。

 

<翻訳を仕事にしてるけど、英訳には不安もある>

もう 20 年近く翻訳に携わっているベルーガさん。

転職してから気づいたことですが、思った以上に英日翻訳はできてる(気がする)し、英語も思った以上に上達している(気がする)ので、もう、立派な翻訳者と言ってもいいんじゃないかという高い自己肯定感を持ち始めていました。

 

そんなベルーガに、最近日英翻訳の仕事が舞い込んでいました。

英語力が高くなった(気がする)と言っても、しょせんは非ネイティブ。

仕事で「完璧な」英語なんて書けるのだろうか…。

という不安が沸き上がってきました。

とは言え、「英語はできません」と断るわけにもいかず、不安の気持ちを持ちながら日英翻訳の仕事を開始しました。

 

<AI さんは、強力な翻訳パートナー>

さて、今回の翻訳は、翻訳業者に外注して、そのレビューをする、という流れになっていました。

なぜなら、完成品は PDF 形式にしなければならず、キレイなドキュメントを作る作業も含めての外注利用だからです。

最初のうちは、「まあ、外注先もしっかりしてるし、下手な翻訳をするよりミスがないかどうか確認するくらいでいいだろう」なんて思っていたのですが、そこは、翻訳者の性というか。

出来上がった英文を読むと、時々、何となく、ちょっとした違和感を覚えたりしちゃうんですよね。

 

読んでちょっとした違和感を覚えたりする箇所は、たとえ英語といえども、おそらく修正した方がいい(修正が必要、とはあえて言わないが)。

ところが、修正した英文が文法的に正しいか、より良い翻訳になっているかどうか、イマイチ自信が持てない時がある。

そんな時に良き相談相手となってくれるのが AI だったのです。

 

<AI はこういう風に活用できる>

AI 君に、『「XXX」という日本語を「YYY」という英語に訳したのだけど、文法的に合ってるか、正しく翻訳できているか教えて。』のような質問をするのです。

すると、『この翻訳は、原文の意味を正しくとらえているし、文法的にも間違ってない』だとか、『この翻訳は、だいたい原文の通りだけど、少し修正が必要』とか、『この英語は、ちょっと変だから、次のように直した方がいい』などと答えてくれます。

 

もちろん、AI は完璧じゃないし、著作権に抵触したりしたらいやなので、「この日本語を英語に訳すとどうなる?」のような質問はできません(答えてはくれるけど)。

また、現時点では AI の提案を丸々信用してはいません。

あくまで、英語ができる人間の知り合いに確認のために聞いているような感覚です。

 

でも、そんな風に活用していると、つられてベルーガの英語力も高くなります(そんな気がします)。

今回の仕事がうまくいったら、AI という頼りになれるパートナーを得たことだし、英訳にも自信を持って取り組めるかも…なんて思いました。