こないだ、レンコンのはさみ揚げを作ったが、少しレンコンが残っていた。
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そこで、またまためちゃくちゃ久しぶりに、レンコンのきんぴらを作ることにした。
だいたい、今住んでいる国では、レンコンはそんなに簡単に手に入らない。
だから、はさみ揚げもきんぴらも、そうそう作る機会のある料理ではないのだ。
話はさかのぼる。
母親もきんぴらはよく作っていた。
だが、レンコンではなくて、いつもごぼうだった。
高校生の時にも、よく弁当に入れてくれていた。
きんぴらというものは、きんぴらごぼうのことだと思っていた。
ごぼうと人参だったこともあると記憶している。
なつかしい味だ。
さて、東京の大学に無事入学して、自炊生活が始まった。
母親は、最後の最後まで面倒を見てくれた。
時々、お寿司なども食べなさいなどと言ってくれた。
高校時代に自分で作ることのできた食事は、インスタントラーメンぐらいのものだったので、母親は心配していたのだろう。
幸い、大学の学食は大変安く、よく利用していた。
まだまだ食べ盛りだったので、大変助かった。
朝昼晩、3食とも学食で済ませることもあった。
そんなある日、付き合っていたグループの女性の家で食事をすることになった。
そこで初めてレンコンのきんぴらを食べたのだ。
「え、レンコンできんぴらを作るんですか。」
ごぼうのきんぴらしか知らない筆者は、首をかしげた。
作っているところを拝見すると、いたって簡単。
その独特のシャキシャキした食感と、ごぼうのきんぴらに似た味に、驚いたことを覚えている。
母親には悪いが、レンコンのきんぴらの方がうまいのではないかと思ったほどである。
レンコンは皮をむいて、適当に薄切りにする。
初めてレンコンの皮をむく人は少し意外かもしれないが、ガリガリした感触で、皮をむくのは意外に難しい。
食べやすい大きさに切る。
弁当のおかずではないので、半分にした。(半月切り)
それを、ほんの少しお酢を足した水にさらすこと5分~10分。
アクが強いので、この過程は欠かせないらしい。
それに、こうしておけば、変色しないという効果もある。
ピリ辛が好みの場合、唐辛子も、輪切りか刻んで用意する。
ザルにあげて水を切っておく。
フライパンに油をしいて、中火と弱火辺りで火加減を調整しながら、軽快にじっくりと炒める。
ごま油を使うと、一層香ばしくなる。
醤油、お酒、砂糖、を少々加え、まんべんなく色がつくように炒め続ける。
唐辛子も入れる。
味見をして薄すぎる場合には、塩をかけるか、醤油を少し足す。
じっくりと炒めると、やがて照りが出てきて完成。
あまりにも久しぶりだったので、最後に白ごまを振りかけると尚おいしいということを、忘れた。