健康維持には適度な運動が必要と言われることが多い。
筆者も同感だ。
そこで、すぐに頭に浮かぶのは、体育会系の方々であろう。
彼らは、体を動かすことが好きで、得意でもある。
羨ましい限りである。
筆者は体育会系ではない。
文科系だ。
否、文科系を通り越して、怠け者系とでも言おうか。
スポーツは大の苦手。
バスケットボールやサッカーなどの球技をやらせたら目も当てられない。
大体において、体を動かすことが苦手、運動神経もにぶい。
という訳で、体育会系の方々には常々あこがれている。
ここで一考、では果たして体育会系の方々の方が健康維持がし易いか、という点である。
これがなんと、そうとも限らないのだ。
体育会系の方々は、50才台はおろか、40才台でも、運動による健康維持に困っておられる場合が意外に多い。
体育会系の方々は、若い時に、やれラグビーをしていた、サッカーをしていた、ボートを漕いでいた、と素晴らしい。
ところが、その若さゆえに無理をするので、それがたたって、人生の後半では、軽く走ることさえ出来ない方も多い。
これは、知られざる驚くべき事実だ。
サッカーやラグビーでは膝を痛めた。
ボートレースでは、背中を痛めた。
マラソンでは、走りすぎて脚を痛めた。
そんな話をどれだけ耳にしてきたことか。
これでは軽く走ることさえ出来ない。
Ben KerckxによるPixabayからの画像
となると、膝や背中を温存していた怠け者の文科系こそ、人生の後半に適度な運動が出来るのではないか。
無論、体育会系で体のどこも痛めていない方々には到底叶わない。
しかし、ここで話している論点はそういう事ではないだろう。
ここでは、健康維持について話しているのだ。
自分が体育会系でないからといって、適度な運動をすることを端からあきらめるべきではない。
では一体どの様にして、その苦手な運動を適度にしていくのか、ここで学んでいくことにしようではないか。