日経ニュースより
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG05H4O_V00C16A2000000/
生後2か月から始まるワクチンリレーに
新たな選手が加わるということ。

今年4月以降に生まれる子たちが対象になるようです。
生後2か月・3か月・7~8か月に3回接種するのだそうで・・・・・。
上記リンク記事から抜粋した部分ですが
同ウイルスは血液や体液を介して感染し、母子感染のほか、性行為や針刺し事故、血液の傷口への接触などで感染する恐れがある。感染者の一部は急性肝炎や慢性肝炎を発症し、慢性肝炎は肝硬変や肝がんに進行する可能性がある。
個人的には若干笑ってしまうんですけど、この一文・・・・。
母親がキャリアである場合は
生後すぐにHBグロブリンとワクチン接種と始まり
合計3回接種すると
母子感染はほぼ防げますよっていうのが今までのルーティーンというか
スタンダード。(わたしらも教科書でそう習いました。)
妊娠初期に行うHBs検査で、母親がB型肝炎キャリアかどうかを調べます。
(ほかの感染症 HIVや梅毒やらも調べますよね。)
これでHBs抗原陽性であると
HBe抗原というのを調べます。
HBsが陽性でも
HBeが陰性なら
感染力は弱い
HBsもHBeも陽性だと
非常に感染力が強くなるといわれております。
今はどうだかわかりませんが
医療従事者が針刺し事故などをしてしまった場合は
患者さんの血液検査で感染症一般を調べ(入院患者さんなら入院時に調べてあることがほとんどかと)
自分も感染してないかどうかをフォローアップで見てゆくわけですが。
このとき針刺しした針に付着していた血液の持ち主が
B型肝炎だった

っていうときには
この以下の抗原抗体を調べます。
で、上記で説明したとおりの判定となるのですが、
HBsが陽性HBe抗原陰性でのB型肝炎さんと
HBsが陽性HBe抗原陽性でのB型肝炎さんでは
緊急度がかなり変わっていまして・・・。
両方陽性の場合は
急いでワクチングロブリン!!!
となるわけです。
あとは
HBe抗原陽性、HBe抗体陰性の場合=HBVの増殖力、感染力が強く、肝炎を発症すると強い肝障害を起こす。
HBe抗原陰性、HBe抗体陽性の場合は=HBVの増殖力が弱く、多くの場合肝炎は起こりづらい、他者への感染能も低くなる。
という見方になるのですが

って感じですよね・・・。(ちょとむずかしい話・・・)
B型肝炎ってじゃあなにがこわいの?ってとこですが
(昔は集団接種や麻薬で針の使いまわしをしてたので感染者が多かったとか言われてますが
最近はアジアやアフリカあたりに旅行にいっておいたをしたりとかすると危険とは言われますねぇ・・・・)
まぁキャリアの方は
急性肝炎を起こしやすくなったり
年をとってから
肝臓がんや肝硬変なんかに移行しやすくなりますよ~っていうのが
B型肝炎のこわいとこなのかと思います。
急性肝炎のあと慢性肝炎に移行する確率も上がりますよ~っていうのもありますかね。
まあこれもすべての感染症と同じ原理で考えるとそう難しくないと思うのですが
たとえばこのB型肝炎ウイルスに感染しても
免疫が確立している思春期以降多くの場合は
不顕性感染といって自然に排除されることは知られています。
発症しても一過性の急性肝炎として発症して終わることが多いです。
自然に治癒する・・・という感じでしょうか。
B型肝炎感染者の70~80%は不顕性感染と言われます。
しかしその後9割前後の確率でHBs抗体を獲得し、
終生免疫を獲得する・・・と言われておりますが、
不顕性感染で感染はしたけど症状はなかったよ、という場合でも
このウイルスが肝臓内で存在し続けることがあるとかなんとか・・・・。
で、免疫低下したときにそれが発症する可能性があるとかなんとか・・・・。

肝臓は人体最大の臓器です。
健康な肝臓であればとかげのしっぽのごとく
半分切り取っても、半年から1年後には、ほとんどもとのサイズに戻りますよ、と言われているくらい再生能力が高い臓器です。
解毒能力がありますので、若ければ治癒力も本来は高い、のですよね。
ウイルスが侵入しても免疫機構がそれを排除せず?できず?なんじゃないかな~という予測はおいておいて・・・・。
添加物だ牛乳だ薬だって当たり前に摂取してればそれはすべて肝臓の負担ですからね
安価で手軽なコンビニサプリが若い女性のあいだではやった時
肝機能障害もはやってしまったとかいう話もありますけど、そんな感じ???
余計なことで肝臓を疲弊させていたら
やっぱりそういうリスクは上がるってことも考えたほうがいいですよねってこと。
さて、B型肝炎の感染経路ですが
主に血液を介します。
なので、針さしもですが、性行為でも感染します。
傷口に他人の血液・・・とかも危険ですが
病院に勤めてたりしない限り、
あんまり遭遇しないんじゃかなぁ・・・・・・。
こどものかみつき・・とかも上がってますけど
血が出るまでかみつく子ってそんなに多いの????

あとは母親がキャリアの場合は出産時に感染・・・・ということになるので
前述の産後すぐからグロブリンとワクチンで処置をすると
95%は母子垂直感染の予防ができると言われております。
この場合は定期接種から除外だそうです。(当たり前だ

どんなワクチンもそうですけど
○○の予防、というのが接種する目的
すべてのクスリは
リスクとベネフィットがあるので
片方だけでなく
両方知って考える必要があります。
B型肝炎ワクチンの場合は
B型肝炎ウイルスの感染予防ってことになりますが。
そもそも最近はキャリアが減っているのだけど
海外に行くともらってくる場合があるから
海外に行くならこれはキホンみたいに書いてあるサイトも多いですね。。。

しかし、赤ちゃんがB型肝炎の感染しやすいキャリアの方の血液に暴露する確率ってどのくらいだろう????
3歳未満だと抗体がつきやすいと言われていますけど
8年程度で消滅するともいわれております。そしたら追加接種???
お母さんがキャリアだったらこれはもう有無を言わさず処置は必要かと思いますが
キャリアじゃない場合・・・・・・。
さて、添付文書を調べて読んでみました。
ビームゲンが一般的なのかしら。
遺伝子組み換え技術により酵母より生成・・・・。
で、これはアルミニウムが入っているようです・・・・。

ホルマリン
チメロサール
(笑)
笑っちゃいけませんけど
笑ってしまうようなモノが入っております・・・・・・・。
ヘプタバックス
遺伝子組み換え技術を応用して酵母より産生・・ってのは
ビームゲンと同じ。
こっちもアルミは入ってますがあ
チメロサールフリーが売りの製品でしょうか。
バイアルのふたがラテックスだから
ラテックスアレルギーでも反応するかもねってのも書いてある。
キャリアのお母さんからの出生児で
処置として必要な場合は
こっちのほうがホルマリンもチメロサールもはいってないので
安心か・・・・しかしラテックスアレルギーの場合はNGでしょうねぇ。
今ラテックスアレルギー多いね・・・(これだと○ンドームがだめだったりするのよね)
これも、定期接種になるわけですけど
1歳超えたら公費対象外になります・・・って
ほんとに必要ならいつでも3回打ってね、じゃないのが
変なの・・・と思う次第です。
打つとき期限を守ると無料とか一部負担金のみ。
・・・・・・へんなシステム~~~~。
ちなみに
たくさんあるワクチンをスケジューリングしてくれるこういうサイトがあるんですけど
(すすめてませんよ)
http://lovesbaby.jp/schedule/index_js.html
今年4月以降生まれでいれると
B型肝炎もしっかりいれて教えてくれるんですが
ロタ
ヒブ
肺炎球菌
B型肝炎
生後2か月で4種同時接種なのね・・・・。

2011年の2月~3月
ヒブと肺炎球菌の同時接種で4例死亡があいついで
いったん中止になったけどすぐ再開
8例目まで亡くなった例があるのですが
すでにネットからは削除されているニュースかと思います。
生後2か月
まだ首も座らず
ふにゃふにゃで
いつもお母さんのそばですやすや寝ている赤ちゃんが
B型肝炎に暴露する可能性は
どのくら高いのか。。。
できれば血液脳関門が完成してくる3歳頃とか
せめて保育園に預けるころとか
せめて離乳食開始した頃とか
(まぁわたしがリアルだとどうこたえるかはセミナーに来てくださったことがある方はお分かりかと思いますが・・・)
そのウイルスを恐れるばかりに
ワクチンの副作用なりを考えることも
忘れないほうがいいと
個人的には思います。
金額に騙されないことも大事よね。
いついつまでなら無料ですよ、とか、
おかしいでしょう。その勧め方。
もの言えぬ赤ちゃんの選択は
すべて親、特にお母さんにかかっています。
ワクチンというのは承諾書をよく読んでサインします。
そして接種・・です。
これはよくよくよ~~~~~く読んでサインです・・・・。
不思議なんです。
医療過誤で薬剤などで死亡なんて起きたら
実施した人間が裁かれますが
ワクチンって親がサインするので
責任の一切がサインした親なのです。
ワクチンで注射して亡くなったりとか事故がおきても実施した医師に一切の責任はないのです。
不思議だなぁ~~~と思っていたナース時代です。。。
リンク
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチン接種の
再開についてのQ&A
↑死亡のことは書いてありました