生理痛があるヒトは基本○○です | あいかのブログ

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看護師 おまたぢから&経血コントロール
からだを知る解剖生理学講師 妊娠前の身体作り。健康でいるためのセミナーや啓蒙をしています。

生理痛がある方は

基本的に足腰が冷えています


座りっぱなしのご職業の方は特に

冷え性や生理痛持ちが多いと思います


血液というのは

心臓から動脈を介して

各臓器や末梢へ血液を運びます


そこでガス交換をして

今度は静脈を介して 心臓に戻り

肺でガス交換をして

また心臓から動脈を通って・・・・・という具合


静脈は心臓のようにポンプがありません

なので血管内の弁で流れをつけてそよそよと進みます

重力に逆らって心臓に還らなくてはいけないので

脚には筋肉が必要なのです

筋肉がポンプ代わりになるのです


なので女性は特にスクワット的な動きや

足腰にしっかり筋肉をつけておくことが大事なのですね


冷えがあるということは

そこの血管が収縮して 血管が固まって 血流が悪くなっている状態



特に下肢は重力があるため

下に降りるのは楽ですが

心臓に還るのはもともと大変です

これが冷えていたり

むくんでいたり

始終椅子に腰かけて

股関節を圧迫していたらいかがでしょうね??

ますます血流を阻害してしまいます


特に下肢を通る静脈は

股関節から子宮の真横を通る静脈を経て

心臓へ還ります


冷えた脚を通過して血液が冷える

冷えた血液が股関節から子宮のわきを通る・・・・


骨盤の中が 冷えてしまいます

なので女子は足腰を冷やすべからずというのですね


生理痛のある方はもれなく足腰の冷えがマストのようにございます

生理痛=足腰の冷え と 思っていても間違いはないかもしれません



生理の時は

はがれた経血を押し出すのに

子宮の筋肉がしっかり血液で充満していることが必要ですが

足腰がひえて血流が滞っている場合は

子宮に血液が不足しますし

物理的にも冷えます

冷えれば血管が収縮し ますますそこの血流は悪くなる・・・と



足腰が冷えて血流が滞っている場合

もれなく下肢のむくみもおまけのように持っていることがほとんどです




むくみは細胞間液が増加した状態です

人間のからだの約60%が水ですが

このうち2/3は細胞内に

1/3は細胞外に存在します


たとえば体重が50キロの人だと

30キロ(30L)が水と なるので



20キロ(20L)が細胞内液

10キロ(10L)が細胞外液



うち細胞外液の1/4(体重の5%)は血漿として血管内を流れ

残り3/4は(体重の15%)は血管の外で細胞と細胞の間に

組織間液として存在しています


むくみが出る場合は

毛細血管内圧が上昇する場合

血中タンパク質濃度が低下する場合

毛細血管がタンパク質や水分を透過しやすくなった場合 です


基本的に健康で血流がよく

足腰に筋肉があり

適切に運動している方

あたたかく 冷えがない方はむくみません



冷えのセミナーでよくお話していることですが

心臓から出発した血液は

大動脈からどんどん枝分かれして各毛細血管を通って

からだ中の各細胞に酸素や栄養素を届けます


そして今度は老廃物や二酸化炭素を受け取って

毛細血管から静脈を通り心臓に戻るのです


行きは心臓と言うポンプがありますが

帰りはポンプがないばかりか

重力に逆らうことが必要で

静脈内の弁で逆流しないようにしながら

心臓に還ってゆくというわけです



この弁が壊れ

血液が逆流し

血液がスムーズに心臓に還れなくなると

いわゆる血管静脈瘤と言って

ぼこぼことしたこぶのように血管が浮き上がってきます




この毛細血管にも しっかり圧はかかっているので

血液中の水は血管外に出ようとするのですが

血中のタンパク質が浸透圧の作用によって水分を血管内に押しとどめようとする働きと

両方が等しいため

健康な場合は むくみは生じません



この両者のバランスが崩れるとむくみになる・・・というわけ




むくみと言っても大小あります

指で押して ぺこっと跡がついてしまうのは

もう腎機能あたりに異常が出ている可能性があります



が、なんとなく足がはばったいとか

靴がきゅうくつとか

そういうレベルでも

むくみはむくみですよね



血流が滞り

血管から水分がしみだしてしまう状態


これひどくするといわゆるエコノミークラスシンドロームにもなります

深部静脈血栓症ですね


なので座りっぱなしのご職業の方は

ほんとリスクだってことをご理解いただいて

1時間に1回は立ち上がって屈伸するとか

スクワットをするとかしないと

どんどん健康を害してゆくことになります


わたしがセミナー中よく言う

「IT不妊」は

こういった座りっぱなしによる足腰の冷え

足腰の筋肉不足 運動不足

血液が冷え 足腰が浮腫む

そして骨盤内がひえる

股関節をずっと折り曲げている姿勢のため

卵巣や卵管が圧迫される・・・・

こういうことを日常的に数年10年と継続されている方が

気づいたら不妊であった・・・となることが

近年非常に多く増えているということなわけです

(しかもおもらし生理に、生理時はたっぷり吸収に頼ってトイレに行かないから

内膜症だの卵巣嚢腫だのになる方がほんっとに多いのです)


むろん電磁波の問題もありますが

この椅子に座りっぱなしの姿勢は

本当に女子には最低最悪のポジションなのですよ


椅子っていくらでも座っていられます

でも本来人間は同じ姿勢を1時間も続けられないはずなのです


で 冷えてるわけですから

ここで不妊治療したり体外受精したって

そもそも畑が血流障害おこしてつめたくなっているわけなので

そこで卵がつきますか?

そこで卵あたためられますか?というわけなのですよね


だって赤ちゃんは37、3℃のイキモノですよ?

ママの腋下体温で高温期に36、9℃ないと

赤ちゃんあたためられるかなぁ?


だいたいあたたかくて血流よくて健康だったら

3か月~半年あれば楽に妊娠します…基本的にはね


それができないということは器質的問題か

遺伝子的な相性があわないか

不健康で冷えて血流が悪くなっている

つまり自律神経・ホルモンに問題が起きているだけの話です


ほんとこれは声を大にして言いたいんですけど

わたしのような人間がセラピー前にコンサルテーションとってしまうと

不妊はまったく難しい状態ではないのですよ


だいたいの問題は必ず日常生活ですのでね

しかも本人は悪いなんて微塵にも思っていないことだったりします






たかが生理痛?

いえいえ

生理痛は立派なSOSです

冷えて血流障害をおこしている証拠です


生理痛がある方は基本的に冷えて なおかつ下肢がむくんでいます

つまり血流障害が起きているのです

笑えない結構深刻な状態だと思ってください



生理痛があるからと言って

鎮痛剤を当たり前に服用していたり

ひどいと「いたくなるかもしれないから」と痛くなる前とか

生理が始まるとルーティンで鎮痛剤を服用する方も少なくありません


鎮痛剤は

正式名称「消炎鎮痛剤」です

炎を消します


身体にとってはそこに痛みが出るのは

無意味ではなく

お知らせです


症状を消すことが第一ではなく

すべき対処があるのです


そこに血を流したいけど流せないから痛みが生じている


血液を流すには 熱が必要ですが

痛みどめはもれなく炎症を鎮めてくれます

つまり熱を奪い 局所を冷やすのですよね


これって悪循環も甚だしいのは

もうおわかりでしょうか???


激痛を我慢しろとは言いませんが

生理が来たから痛くなる前に飲む は大間違いです


鎮痛剤は痛みが出ているときに服用するもので

前のりで使用

するものではありません


鎮痛剤は飲めば飲むほどどんどん冷えが高じてゆきます


所詮対症療法 

そして また同じ痛みが起きますし

副作用としてどんどん冷えてゆきますので

どんどん悪化してゆく・・・という負のパターンです


しかも鎮痛剤は習慣性もある






解消するには

経血コントロール


そして足腰をしっかり使うスクワット的な動き

(エアー和式トイレ的な(笑))


足腰を冷やさない


冷えの解消には

ただ靴下重ねてはいても腹巻しても無意味です



筋肉つけて、血流あげてこその保温です


運動しないで

靴下何枚はいても

いつまでたっても冷えは解消できませんよ



運動しないで冷えた体に腹巻巻いても

それは保冷です!!!



楽ばかりしているから冷えてんだっつーの雪だるま


同じように楽してよくなるわけないでしょう!!!








あとは冷えのセミナーか

おまたぢから 生理とレーニングにお越しくださいませ~