痛みの物質 プロスタグランジンからの油の話 | あいかのブログ

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看護師 おまたぢから&経血コントロール
からだを知る解剖生理学講師 妊娠前の身体作り。健康でいるためのセミナーや啓蒙をしています。

長いよ(笑)

読みたい方だけ どうぞ


タイトルから想像ついて

油と炎症の関係を知ってる方は読まなくってよいと思いますひらめき電球

(。・ω・)ノ゙




わたしん解剖生理では

まだ ほかにわかってほしい基本的機能から

先に説明しているので

あまり名前を口にすることはありませんが

「プロスタグランジン」


聴いたことはあるお名前でしょうか・・・・


これ

「痛み」が出るときに 分泌されておる物質です



これも1種類でなくって

ざっと数十種類くらいに分類されます

そして その作用も多岐にわたります


炎症・痛み・腫れの調整、血圧・心機能・胃腸機能と消化酵素の分泌調整、分娩誘発などの生殖機能の制御、腎機能と流動調節血液凝固と血小板凝集、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生など・・・・・・・・・・・・・





原材料は油からできています

だから 摂取する油の質って とても大事なのです

だから とりあえずはスイーツ毎日やめなさいっていうのです

オメガ3とれって 解剖生理では 言うのです

(ここ あとで また説明します)




プロスタグランジンは

油が原材料で

ホルモン様の働きをするので

ホルモンと間違えてる方 たまにいますが

ホルモンではないのです

生理活性物質・・・





プロスタグランジンの

主に知られている働きは「痛み」でしょうか

血管を広げ

発熱させ

知覚神経を過敏にして 痛みを起こさせる


つまり 炎症時に よく出る物質です

これがたくさんでると

痛くなったり かゆみが増強したりしますです


この分泌時の特徴は

副交感神経が優位アップになっているとき


つまりプロスタグランジンは

交感神経の働きを抑制ダウンする働きもあります





痛みをおこさせると聞くと

プロスタグランジンは悪者か~と思いますか?


いえいえ

そうではないですね


この産生が減ってしまえば

交感神経の緊張に 歯止めがかからなくなるわけですし

血管を拡張できなくなるんですから 

ますます血流も悪くなりますよ~ってことね




そもそも

「痛み」のメカニズムは

血管収縮→血流が阻害される→プロスタグランジンが分泌→血管を広げてくれる→収縮したとこに血液が流れようとする→局所が熱を持つ→神経が過敏になる=「痛い!」


ってことね

(簡単に理解してもらうために ざっくりだけどね)





で 

痛みがあるときは

消炎鎮痛剤を使うことが多いですが

このプロスタグランジンを抑制すれば

痛みは 治まりますよ というわけ


つまり既存の鎮痛剤は

ほぼ この プロスタグランジンを抑制する働きがある ということね



でも

セミナーも言うのですが

「痛み」って悪者ですか?


たしかに痛いのは 

つらいけど・・・・


でも 大事な からだからの お知らせなんですよね


そもそも そこへの血流が阻害されていて

血液を 流そうとするから

痛みが おきるわけです

からだにとっては ごく自然な反応


「なんとかしてよ 気づいてよ」

という からだからの おしらせ


これ安易に薬でとめちゃう癖 ついてませんか?


薬の前に

できること

あるんじゃないんかなぁ???






例で言うと

忙しかった後に

いきなり頭痛がおきるのもそう


交感神経に傾いていたのを

プロスタグランジンが

副交感神経よりに 戻そうとしてくれるのです


バランスをとろうとしてくれてるのだよねん




血圧があがったときも

血圧を下げようとして

このプロスタグランジンが分泌されますよ


ここもまた 交感神経に傾いているから、ですねぇ

血流をあげて

血圧を下げるため・・・・です



プロスタグランジンの種類のなかでも

子宮を収縮させる作用のものもあります


このためなんか

最近「生理痛の原因がプロスタグランジン!」と取り上げてるものありますが


生理だから

排血を促すために

子宮は収縮したいですねぇ


んだから 生理の時に

プロスタグランジンが出ること自体は 適切なんです



でもこれも

痛みとなると

原理は同じです


生理痛は 「痛み」です


生理の時は

経血を押し出そうとして子宮が収縮します

それなりの血流がないと 収縮できませんね


血液がもっとほしいけど 足りない・・・

血管が収縮して 血液をほしがる 

でも とおるべき血流がない 足りない


で もっと子宮収縮させようとして

プロスタグランジンが 余分に分泌され

「生理痛」がおきる


原因は?


血流障害だよね

はい つまり「冷え」です


あとは

プロスタグランジンを産生しやすくするのが

その原料になる油そのものの内容なので

摂取している油のバランスが悪いと

生理痛が起こりやすくなる・・・・ということ


粗悪な油の過剰摂取

つまり良質の油の不足


粗悪な油・・・

サラダ油だけではないですよ?


動物性脂肪の過剰摂取

これが 現代女性の一番の問題です


肉・卵 だけじゃないの わかりますか?



はい

乳製品です

乳製品の過剰摂取


これとカフェインの多量摂取が悪いっていってる意味

わかりましたか~?

冷えにも痛み物質にもよくない

ホルモンにもよくない・・・ドクロ


毎日とって いいわけないですね?


毎日スイーツ&コーヒーをやめられないから

毎日エゴマ油やしそ油もとってれば

相殺できると思います?


これ できないの

悪化しますよ

だって 余分に油とってるんですもん

その分亜麻仁油を多く飲めば

それは また過剰摂取です

カロリーも増えるしね


つまり 動物性油脂はじめ乳製品や

よくない油を 減らす以外ないのですよ・・・・・

んだから毎日スイーツはだめよって言ってるんもありますよ

パンもスイーツも 乳製品の塊みたいなのが多いです


せめて 和菓子だねぇ

それでも所詮砂糖ですねぇ

毎日は・・・NGだよねぇ

また冷えに つながるねぇ・・・


悪循環です・・・・











プロスタグランジンは

子宮収縮作用があるので

分娩促進剤・誘発剤で使われたりしますね




たとえば

発熱に関して言っても


抗炎症剤 つまり 消炎剤みたいなもので

プロスタグランジンの異常産生を抑制すれば

熱が下がりますよということなわけですけど


プロスタグランジンを抑制する消炎剤や鎮痛剤の類は

発熱をおさえる作用のほかに

胃酸分泌を抑制する作用があるのです

副交感神経を押さえちゃうのよね


なので

抗炎症剤を飲み続けると

胃粘膜保護作用が失われて

胃炎や胃潰瘍を 引き起こすのですよ


なので抗炎症剤が処方されるときって

胃粘膜保護薬が 一緒に処方されますよね







さて

プロスタグランジンの原料となる油の話に戻ります



痛みや炎症 を おこすプロスタグランジンですが

これを抑制してくれるのも

実はプロスタグランジンです


炎症を抑制してくれるプロスタグランジンE3は

オメガ3系オイルから作られます


しそ油 亜麻仁油

えごま油 くるみや魚のオイルですね


対して

炎症を激化させるプロスタグランジンE2

いわゆるオメガ6系オイルの過剰摂取と

動物性脂肪





子宮の収縮&弛緩

血管収縮&拡張


プロスタグランジン同士

本来は

お互いに相反する働きかけをするのです


それぞれ反対の働きかけをしてくれることで

からだの機能を調節してくれているのですね


本来はこうして

対内でバランスがとれているというわけ




つまりこれは

摂取している油のバランスがよければ

痛みはおきないで

適切に

体の中で

生理機能を助けてくれるのが

プロスタグランジン



これをさまたげ

無駄に痛みを起こさせてしまうのが

動物性油脂の過剰摂取とともに問題になっている

オメガ6系オイルの過剰摂取・・・・・


動物性油脂がわるいかというそうでもないし

オメガ6系オイルは不要かといえばそうでもない


要は オメガ3:オメガ6との 摂取バランスであり比率です


オメガ3系オイルはお魚にも多いですけど

魚ばかり食べてちゃ

今や水銀も多すぎてしまいますしあせる

タンパク質も 過剰摂取になってしまう・・・・なので


アルファリノレン酸系オイルの摂取を

解剖生理んときは

おすすめしておりますねぇ


しそ油

えごま油

フラックスシードオイルなどね


亜麻仁油は酸化しやすすぎるので

まだしそ油

えごま油がいいかも・・・・・


いずれも 生で

加熱はしないで

そのままいただきます


おひたしにかけたり

納豆に混ぜたり・・・・


酸化しやすいので

大瓶はNG

開封したらできれば2~3週程度で使いきるくらいがよいですね


いくらいい油も

酸化すれば 毒物です

まったく 意味がなくなりますのでガーン



リノール酸である

動物性油脂や

サラダ油ごま油

肉や卵なんかはですね


それそのものを分解するのに

酵素を使いすぎてしまうのだよ汗


アルファリノレン酸もやっぱり酵素がマストなのですが

現代はリノール酸過剰で

こちらに酵素を奪われがち・・・・・・


んだから もうリノール酸や動物性脂肪を減らすしかないのです


ここでスムージー飲んで酵素補給 とか思わないでくださいね


本来必要な酵素は

きちんと自分のからだで精製されるもんです


暴飲暴食をカバーするために スムージー

たまにはいいですけど

これをルーティンにするのは・・・・・・ですねシラー


よぶんなものはやめられない

だからいいもの・・では

取りすぎで これまた消化や分解・代謝に負担がかかるだけです

意味ない~~~


余分なものは

やめる勇気が

冷えも

生理痛も

片頭痛も

治してくれるかもしれません


油のバランス 大事です






植物油 だから安心しないように!

これ完全にまたCMでやられてるかもですけど・・・・・

○コナとか やめましょうね・・・・・・


植物油もぴんきりです・・・・

話長いので 今回ははしょります




オメガ3:オメガ6=1:4の比率がベスト

もしくは1:1でも いいって説もあるのですが

現状日本では

1:10~1:50とか

 Σ(・ω・ノ)ノ!


油とりすぎ~~~汗