中国出張備忘録(WeChat配車アプリ編) | ごく普通の技術系サラリーマンの一生

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成功体験なんか役に立たない。
定年退職を迎えた普通のサラリーマンの一生を振り返り、会社生活の裏側と本質を書き綴ります。

中国は日本よりキャッシュレスが進んでいる為スマホが無いと生活が出来ないと言っても過言ではない。
特にキャッシュレスに至っては、WeChatとAllipayのどちらかが無いと生活できない感じだ。
現金を使っているのは日本人だけと言う悲しい状況が続いていた。
また、お店によってはキャッシュレスが使えないと入店お断りの所も存在した。

これは、WeChatとAllipayが、少し前までは日本人には使用できなかったためだ。
これらのキャッシュレスシステムは中国国内の銀行口座に紐づける必要があったからだ。
しかし、まず先にAllipayが上海銀行との連携を用いて活用する旅行者向け機能を追加した。
そのタイミングと同時かは不明だが、銀行口座の代わりにVISA等の国際クレジットカード等の連携が可能になった。(正しくは試してみたら出来た)
そして最近になり、WeChatもAllipayも正式に国際クレジットカードとの連携機能を追加発表した。

WeChatやAllipayを使う際は気を付けなければならない事がある。
どちらも約200元以上の支払いを行う際は、クレジットカード決済の場合は3%程度の手数料がかかる。しかし、どちらのカードにもあるプリペイドのチャージ分(Balance)を使用すると手数料はかからなくなる。
高額な支払いを行う際はBalanceを使用するほうが良いと言う事だ。
ここでチャージが必要になるのだが、Allipayでは上海銀行を経由してクレジットカードからチャージする事を前提としているが、この場合は7%の手数料が発生するので論外。
最も簡単なのは、中国の知人(大きなホテルならフロントでも可能と思われる)に現金を渡してチャージしてもらう事だ。
所が、なぜかWeChatでは成功しなかった。

まだ何らかの制限が残っているのかもしれない。

一方WeChat側には多数のミニアプリが連携しており、こちらを活用するのが一般的の様だ。
コロナ騒ぎで健康申告や隔離時に活用されたアプリもすべてWeChatのミニアプリだ。
 

最近ようやくWeChatの配車アプリを使えるようになったので後述するが、結局の所、日本人はWeChatとAllipayの両方を使用出来る様にしておいた方が得策の様である。
WeChatを使えると何となく上級者の様な気分になる為、ほとんどの支払いはWeChatで行うが、高額の支払いや、他人からお金を受け取る際はAllipayと使い分けている。


本題の、WeChatの配車アプリについて纏めておきたい。


数年前までは流しのタクシーが沢山走っていたのだが、最近ではほとんど見なくなった。
それは今回説明する配車アプリの普及にあると考えられる。

WeChatの「サービス」の「Travel & Transportation」メニューの中にある「Ride Hailing」と言うアプリを皆さん使用している様だ。

 

 

 

アプリを立ち上げると既に自分の位置がGPSで表示されている。
「目的地を入力」と言うBoxをクリックするとメジャーな施設が一覧表示されるので選択する。
 

 

 

 

目的地を選択するとそこまでの地図が表示され、対応可能なタクシーが一覧表示される。
黄色いイラストの車がよく見るタクシーで、それ以外は個人タクシー(一応会社には所属している)だ。
一番安いのはたいがい相乗りベースのタクシーである。なんか面倒そうなので私は黄色の通常のタクシーを利用している。
普通のタクシーは天井に何か広告の様なものを付けているので、人ごみの中でも探しやすいというメリットもあるからだ。

 

 

好みのタクシーを選択し、「確定」ボタンを押すと配車されるタクシーのNoが表示され、すぐにGPSで表示された自分の位置までタクシーが移動してくる。
 

アプリ上に、タクシーの位置がリアルタイムで地図上に表示されるのが素晴らしい。
(フードデリバリーのアプリもこんな感じだった)
タクシーが近くに来たらNo.を頼りに車を探し乗車する事になる。
この際本人確認のためにWeChat登録時の電話番号の下2桁の入力を求められる。
 

近所の際はこれでいいのだが、先週の週末に遠い所に出かけた際は先払いさせられた。
金額によるものか、外国人を警戒してなのかは不明だ。
通常の場合は目的地に着いた段階で配車アプリ側に料金が通知されるため、メッセージに従い支払いを終了する。
前払いの場合はその差額がアプリ側に通知されるので、同様に決済する事になる。

個人タクシーは基本的に固定料金で、通常のタクシーは固定かメーターかの選択がある場合がある。
表示される価格もさほど差はなく、メーターで走ってもほとんど差が無い為、それなら通常のタクシーを選んだ方が安心かな、と考えている。


因みに何らかのトラブルが発生した場合は電話がかかってくる。
電話がかかってきてもこちらは何の対応も出来ないので、配車を待つ際は出来るだけ人ごみを避け相手にわかる様に待ち、こちら側は素早くタクシーを見つける等の努力が必要だ。
全く会話が介在しなくて済むならば、これほど便利で楽なシステムは無いであろう。


日本でも中国系の違法白タクが多数存在するらしい。
 

その理由がよく解ったような気がする。