かつて「神保町傳」だった場所に2年前オープンしたイタリアンレストラン,Alter Ego(アルテレーゴ)。
イタリアで日本人オーナーシェフとして初めてミシュランの星を獲得し,鬼才と呼ばれる徳吉洋二シェフが東京に開いたお店です。

ラテン語で「もう一人の自分(Alter Ego)」と名付けられたレストランで腕を振るうのは,ミラノのRistorante TOKUYOSHIでスーシェフを務めていた平山秀仁シェフ。
まさに徳吉シェフの右腕と言えるお方です。
(下の写真はソムリエの松本さん)

新型コロナウイルスによるロックダウンが日本よりもずっと厳しいイタリア。
徳吉シェフがそんなミラノで思いついたのが,様々な土地にお弁当を配るポップアップイベント,BENTOTECA.
その考えを逆輸入し,普段はコース一本のアルテレーゴでも緊急事態宣言中はBENTOTECA TOKYO POP UPとして「料理も美味しいワインバー」を営業されています。
そう呼ぶにはお料理が美味しすぎますが。。。

要は料理も自由,ワインも自由の完全アラカルト。
インスタグラムのアルテレーゴ公式ページにアップされているお料理から好きなものを選び,それに合わせてワインを選ぶというスタイルです。

今回はしっかりいただきましたが,パスタだけや,ワイン1杯でも良いという使い勝手の良さ(ただし営業は20時まで)。
お隣にいらした方もお一人でパスタとワインをサクッと召し上がっていて粋でした。
やっぱりイタリアンはこうやってカウンターで好きなものを選べるスタイルの方が好きで,以前コースでいただいた時よりもより楽しく美味しく感じてしまいます。

平山シェフのお料理が素晴らしいのはもちろんのこと,またワインを提案してくださるソムリエの松本さんのワイン愛と知識が尋常ではない。
あるお皿には複数のワインを「超」詳しい解説付きで提案してくださったり,あるお皿には「こういう感じのワインを合わせたい」と伝えると「ぴったりのワインがあります」と頼もしい限りで,説明を聞いているだけで楽しく,またお料理も一層美味しく感じます。

緊急事態宣言中は昼から夜まで通し営業でやっているので,お昼から気軽に飲めてしまうのも魅力。
夜のコースもいいけれど,このワインバースタイルが終わる前にまたお邪魔したいと思います。