皆さまお久しぶりです。
腕時計専門店ベルモンド スタッフです。
長らくお休みをいただいている間、変わらず当ブログを訪問してくださっていた皆さまには心より感謝の気持ちでいっぱいでございます。
ベルモンドブログは本日より再始動いたします!
以前のような毎日投稿ではなく月に数回程度の更新となりますが、時計愛好家の皆さまのささやかな楽しみの一つになりましたら幸いです。
さて、2023年も残り約2ヶ月となってまいりました。
1年を振り返るにはまだ少し早いですが、皆さまにとって今年はどんな年だったでしょうか?
今年は、ロレックスの人気モデル デイトナ誕生60周年を迎え、ロレックスにとって特別な年でした。
このタイミングをもちまして、現行デイトナの代表モデル116500LNは新型126500LNへと世代交代となりました。
2016年の発売から約7年走り続けた勇姿を敬し、今回は116500LNのお話をしようと思います。
116500LNとは?
2016年のバーゼルワールド※にて、デイトナ 116500LNは発表されました。
(※毎年3月から4月頃、約1週間をかけてスイスで開催される世界最大級の腕時計・宝飾品の見本市)
左:116520 右:116500LN
目立った変更としては、ベゼルがセラクロムベゼルに変わり、インダイヤルにも黒い縁取りがされるようになりました。
前世代からのメタリックな印象から、より高級感のあるモデルへと進化したように感じられます。
前世代の116520から引き継いだものとしては、完全自社製ムーブメントCal.4130。
そして、文字盤のカラーバリエーションも黒と白の2色と変わらず、現行の126500LNまで引き継がれています。
型番の末尾"LN"は、フランス語 "Lunette Noir"(黒いベゼル)を略したものとなっています。
耐久性に優れたセラクロムベゼル
セラクロムベゼルの採用が116500LNの人気を決定づけた。
そう言っても過言ではないでしょう。
セラクロムベゼルは、セラミックをベースにロレックスが独自に開発・特許取得した素材です。
耐久性に優れ、劣化にも強いことが特徴で、余程の強い衝撃でもない限り日常使いで傷がつくことは少ないです。
また、セラクロムベゼルを搭載したことで輪郭がはっきりとし、メリハリのついた顔立ちとなりました。
さらにプラチナコーティングをすることで光沢感が生まれ、デイトナらしい高級感がより一層引き立つようになりました。
白と黒 どっちが人気?
前世代の116520までは黒文字盤が人気でしたが、セラクロムベゼルを搭載した116500LNからは白文字盤の人気が高まりました。
黒ベゼルと白文字盤のコントラストが強くなり、顔立ちがハッキリしたことでより魅力的になっています。
発売時から白文字盤への注目度は高く、生産終了となった現在もその勢いは続いています。
買取相場から見ても白文字盤の相場は高く、黒文字盤とは約50万ほどの開きがあります(2023年10月現在)。
では、黒文字盤は人気がないのか?というと、そうではありません。
約1年ほど前に、X(旧Twitter)で『白文字盤と黒文字盤どちらがお好みですか?』とアンケートをとりました。
いかがでしょう。
市場人気とは逆の黒文字盤に軍配が上がりました。
パーセンテージで見ると約6割の方が黒文字盤に投票しています。
このような意見をいただきました。
黒はその色自体に普遍の高級感がありますし、デイトナらしい雰囲気を感じられます。
買う前の憧れと、実際にしばらく使った感想とで違いが出たのかもしれません。それもまた良さですね。
YouTubeでもご紹介していますので、よろしければご覧ください。
生産終了へ
デイトナの誕生60周年を迎えた今年、モデルチェンジに伴い116500LNは生産終了となりました。
前世代と比べても圧倒的な人気を誇ったモデルでしたから、一つ歴史の幕が降りたような寂しさがあります。
ですが、時代を超えた人気を持つのがロレックスです。
旧型の116520も生産終了して7年以上が経とうとしていますが、まだまだ人気がありますし、116500LNの人気も途絶えることはないでしょう。
新型126500LNへと進化したデイトナ。今後も目が離せませんね。