一夜明け、モートン・イン・マーシュのレズデール・アームズ・ホテルの朝食。
フル・イングリッシュ・ブレックファーストと果物、シリアル、ジュース、ヨーグルトなどは好きなものを好きなだけセルフサービス、ポーチドエッグやオムレツなどその他の卵料理やサーモン、サバの燻製などの魚料理は別にオーダーするシステムで、紅茶またはコーヒーとトーストはテーブルに運んできてくれました。
出発直前に胃腸の調子を壊してしまった私は、ベイクドビーンズは抜いて、やや控えめな盛り付けに。
朝食のクオリティーは前回、宿泊した向かい側のホワイト・ハート・ロイヤルホテルの方が高かったけれど、同じ時期で1泊の宿泊料金が55ポンドも安いことを思えば、充分過ぎるほどです。
朝食後、ホテルをチェックアウトしてフロントで手荷物を預かって頂き、ホテル真向いにあるモートン・イン・マーシュ “ Corn Exchange ” バス停からバスに乗り、この日の最初の目的地、ローワー・スローターに向かいます。
大まかな予定は、午前中にローワー・スローターからアッパー・スローターまでハイキング、アッパー・スローターにあるマナハウス “ ロード・オブ・ザ・マナー ” でクリームティーをしてタクシーを呼んで頂き、午後はナショナルトラスト “スノーズ・ヒル・マナー” で前回、見れなかった館内をじっくりと見学、そこからまたタクシーを呼んで頂いて、ブロードウェイにある美味しいレストラン併設のデリ “ Brodaway Deli” で遅めのランチ。
これも前回、お祭りでレストラン部分が閉まっていて食事できなかったため、リターンマッチの予定です。
ランチ後はバスでホテルに戻って荷物を受け取り、再びバスでストラットフォード・アポン・エイボンへ、そこで時間があればシェイクスピアの生家などざっと見学後、列車で次の宿泊地、バーミンガムに行くという、割と盛りだくさんなスケジュール。
さて、全部クリアできますやら。
バスはPulham's Coaches の801番。このバスで、コッツウォルズのアンティークの町、Stow-on-the-Woldや、有名な観光名所、Bourton-on-the-Waterへも行けます。
バスのチケットは運転手さんから現金で購入。例のコッツウォルズ1日乗り放題チケット、“ Cotswolds Discoverer Pass ” 1人10ポンドでした。
ロウワー・スローター最寄りのバス停をネットで調べたところ、ボートン・オン・ザ・ウォーターより手前の “ Slaughter Pike ” という場所のようでしたが、定かではないので運転手さんに訊ねたら、最寄りバス停に着いたら教えてくださるとのこと。
これで到着まで安心して車窓の風景を楽しめます。
およそ30分ほど乗車して、運転手さんからロウワー・スローターはここで下車だよーと降ろされたのはここ。この少し先の茶色の標識のある道を右折して歩いて行くとすぐ、とのこと。
下車した場所、左手にある道路標識はやはり、 “ Slaughter Pike ”。
横断歩道がないので、車道を横切るのが意外に大変でした。
茶色い標識のある車道を右折して車に気を付けながら (道の両脇に草の生えた歩道のようなものもあるので、危険ではない) 道なりにしばらく歩くと、アイ川に沿ったそれらしき町が見えてきました。
川沿いに位置する “ ザ・スローターズ・カントリー・イン”。実は最初、ここに泊まりたいと予約していたのだけれど、夜遅くモートン・イン・マーシュに列車で到着後、移動手段がタクシーしかなかったので断念せざるを得ませんでした。
うーん、素敵なホテル。ここにもいつか、連泊したいものだなぁ・・・。
アイ川の底はドブ川のように見えるけれど、よく見ると、マスが泳いでいたり、ザリガニが歩いていたり。
緑が多いせいか、空気が清浄で、どこかで嗅いだ懐かしい匂いの記憶が蘇ってきました。
生まれ育った町は北九州工業地帯だし、その後の東京杉並区もコンクリートだらけだったし、この緑の香りは・・・。
ニューヨーク、ウェストチェスター郡!
そんなノスタルジックな思いは置いておいて、先へと急ぎます。