先週、私の大好きなプロヴァンスのママが

天に召されました。

娘さんやご友人から訃報をいただいても

心がすぐには追いつかず。

数日経った今になって、思い出とともに

悲しみが押し寄せています。

ほんの1ヵ月前に再会したばかりでした。

その時はいつも通り会話もできて、

「また来年も会いに行きたい」と

心から願っていたのに。

きっと体はとても辛かったはずです。

それでも、自分のことより私を気遣ってくださり、

最後まで愛情深い言葉をかけてくれました。

私が細く長くフランス語を続けてこられたのは、

マダムとのご縁を絶やさないためでした。


ひと夏のホームステイがきっかけで親しくなり、

私を日本の娘だと呼び、

今まで18年もの間

変わらぬ愛情を注いでくれた方。

こんなにも長く繋がっていられたのは、

すべてマダムの愛情のおかげですね。

備忘録として書いていた自身のブログを振り返ると

2007年の出会いが綴られていて、

あの頃の景色が蘇ったようでした。

今はとても寂しい気持ちでいっぱいですが

私の人生において彼女との出会いは

素晴らしい機会であり、人生観が変わったと

言っても過言ではありません。

感謝の想いしかありません。

たくさんの思い出を大切にします。

お別れの式はマダムが長年祈りを捧げていた

エクスの教会にて行われました。

ご友人から彼女にふさわしい美しい式だった、

来れなかったあなたの分まで祈りを捧げたと

連絡をいただきました。


美しい鐘の音が壮大に鳴り響き

優しく彼女を見送ってくれたそうです。


フランスのママ、ありがとう。

これからも見守っていてね。