耳鳴りの方は、不快音が際立つような静かな環境を作らないようにすることで、耳鳴りを逸らすことが耳鳴り生活の大事な治療項目です。 だから、家にいるときなどは音がある環境を作る必要があります。

 

耳鳴りの方は、不快音が際立つような静かな環境を作らないようにすることで、耳鳴りを逸らすことが大事な治療項目です。

だから、家にいるときなどは音がある環境を作る必要があります。

 

耳鳴りになると誰でもが不快音を逸らすために、いろいろな音を試しているはずです。

YouTubeには、耳鳴り改善を課題とした ”音や音楽” が沢山投稿されていて、それらの中から自分に合う音をチェックしているものと思われますが。

自身に合う音源がそれぞれに違うのかも知れません。

そして、それらの音を聞くことによって ”耳鳴りの逸らし” それぞれの効果だと思いますが。

 

耳鳴り患者さんから話を聞くと、多くの方はいろいろな音を試して結局はやめてしまっている方が多いようです。

それは、初期には「何か効くような気がする」のですが、継続していると・・

「やはり効かない。」

「この音を継続して聴いていると精神的に苦痛だ。」

....... と、音源を変えに変え、ついにはそれらの音を聴くのを嫌になってしまう方もいるようです。

と言って、一部の方は ”自分に合った音” で耳鳴りを紛らわすことができている方もいます。

 

音を聞くことで、耳鳴りの音響療法として可能性のある治療法なのですが、治療としては専門医のカウンセリングがあることを私は強く思っています。

それでも、一過性の効果でも良いので、個人での音響治療はチャレンジするべきだと思います。

 

音響療法は音のある環境を作って相対的に耳鳴りの感じ方を軽くし、その状態に慣れていく治療法です。 

例えば患者が感じている耳鳴りのレベルが「10」だとして。 

そこへ、別の「8~9」レベルの音を流すと、「10」ある耳鳴りの音を「1~2」程度にしか感じなくなるという理屈なのですから。

 

音響療法の音源を考えるますと。

自然音 、ホワイトノイズが医療書には挙げられますが、私の経験から音楽が ”耳鳴りを逸らす” 効果がとてもあったことを付け加えたいと思います。

 

自然音

川のせせらぎや鳥のさえずりなどの森の音、波の音など、耳鳴治療に用いる音響療法には低音~高音まで含まれ、変化の少ない音源が向いています。

特に静かな夜間、耳鳴りに気持ちが向いてしまうことを予防して、「耳鳴の音を消し去ってはいけません」。 これは、耳鳴の苦痛により脳の中にできてしまった悪循環の修復や予防に必要な条件です。

自然音の例

 

多くの自然音をYouTubeから探して、眠れない時、うるさい時に対応したのですが、私が比較的聴いた3例をご紹介します。

川の流れ

 

小川のせせらぎと鳥の鳴き声

 

森の音+ピアノとギター

※画面をクリックしてYouTube にリンクします

”川の流れる音”、”せせらぎに鳥の鳴き声”を聴き、何日間は何となく効果があるようでしたが、繰り返し聴いていると気が重くなって継続して聴く気がなくなってしまいました。

次に、”水の流れる森の音” を背景に "ピアノ音" が合成された音源に差し替えました。数日間はこちらの方が良いかと思っていたのですが、聴き続けるとその単調な楽器の旋律が不安感を感じてしまいました。

ある期間は、耳鳴りからの ”逃げ” る効果が多少あったようですが、そのまま改善には至りませんでした。

....... これは私個人の情報ですが、自然音が耳鳴り逸らしの効果があったと言われる方もいるようです。

ホワイトノイズ

ホワイトノイズ(White noise)とはノイズ(雑音)の一種で、様々な周波数の音です。 

ホワイトノイズには様々な効果がありますが、特に注目を浴びているのが、集中力向上、リラックス効果、安眠効果です。
そして、耳障りな音をかき消してくれ、耳障りな音が気になくなる可能性があります。

ホワイトノイズの例

 

基本的には、各患者ごとの耳鳴りの周波数にあったホワイトノイズを聴くことに効果があります。

ここでは、3種の周波数を提示しましたが、YouTubeに各種の周波数が投稿してありますので、自身の耳鳴りにあった音を選んでください。

3Dホワイトノイズは、多周波数のミックスしたもので、これが聴きやすい方もいるようです。

6000Hz White noise

 

8000Hz White noise

 

10000Hz White noise

 

3Dホワイトノイズ

※画面をクリックしてYouTube にリンクします

ホワイトノイズの私の評価は高く、気になると続けて聴いていました。

自身の周波数に合ったノイズを、自分の耳鳴りの音量の80%程度のボリュームで聴くことで、TRT治療に近い効果が考えられます。

自身の耳鳴り音を消してしまうほどのボリュームでマスキング効果を求めるサウンドではないようです。

一定の周波数を聞き続けるのが嫌な方は、数種の周波数を混合した ”3Dホワイトノイズ" も聴きやすいようです。

音楽

音楽による耳鳴り改善効果を記している情報が多くあります。

私の経験から、自分が好きな曲が流れている時間は耳鳴りから逸らしてくれました。

それで、明るさが継続する曲が私には役に立ってくれました。

 

耳鳴り対策として、自然音 → ホワイトノイズのチャレンジを経て、最終的には音楽を聴き続けていきました。

私の耳鳴りが発生した時期はコロナ感染渦で、家にいる時間が多く音楽は耳鳴りを逸らす最大の効果となっていました。

私がブルグに書き込んだ音楽テーマ

 

モーツァルト耳鳴り治療。

大好きなモーツァルトの音楽が、耳鳴りの治療に効果的という情報を見つけて大注目。

モーツァルトの音楽は、心身をリラックスに導く副交感神経にスイッチが入り、交感神経の過剰な働きにブレーキがかかる状態になるといいます。

不安を安らげてくれた音楽。

「耳鳴り+うつ」の状態の中で、精神的に安らぎを与えてくれた音楽がありました。

昨年の一番辛かった頃。滝の音、森の音、水の流れの音にピアノ音を合成した音響を聴きながらベッドに入っていた。それでも、眠れない日が何日も続いたのを覚えている。

私が頼りにした耳鳴り音楽

 

”耳鳴り逸らし” のために、多くの音楽を聴きまくりました。

その中で、私にとっては気持ちを安らいでくれた数曲をここに表示してみました。皆さんも、自身に会う曲を見つけてください。

 自律神経を整えるモーツァルト

モーツァルト耳鳴り治療の耳鳴り改善向けの音響療法。

自律神経を整えるモーツァルトの1/fゆらぎが含まれる楽曲集。

 

 

 

ラヴェル「ボレロ」

Ravel "Bolero" Leonard Bernstein (指揮:レナード・バーンスタイン)

極めて単調なように思われるリズムがが、実際の演奏は非常に豊かな色彩をみせるその華やかさに、耳が向いてしまい耳鳴りを一瞬忘れてしまう。

 

 Mi Niña Muje - Los Ángeles Azules ft. Ha*Ash

メキシコのグループ、ロサンゼルス・アズレスの曲。

アメリカのデュオHa*Ashとコラボレーションして、何しろ明るくて楽しい。

耳鳴り逸らしに一番聴いた曲です。

 

 

 VIVO PER LEI - Benedetta Caretta

※画面をクリックしてYouTube にリンクします

カバー曲を沢山歌っているイタリアのシンガーソングライター のベネデッタ・カレッタ。美声に癒されまくっています。アンドレア・ボチェッリのVivo Per Leiが特にお気に入りで精神的にも安らいでくれます。

 

今は ”耳鳴り逸らし” としてではなく、お気に入りの曲として聴いています。

私の提案(耳鳴り逸らしの音源)

ホワイトノイズと好きな音楽を同時に聴く。

自身の耳鳴りの周波数音のホワイトノイズを耳鳴りのボリュームの80%レベルで流し、合わせて好みの音楽をミックスしてに一緒に聴くことです。

ホワイトノイズだけだと飽きたり不安感が出てきたりするので、楽しい音楽も同時に聴きます。

もしかしたら、TRT効果+マスカー効果があるかも知れません。