「行列に並ぶ」、「待つ」という行為がとても苦手な私。 一方、積極的に並んで待つ人たちも街で見かけて、私にとっては ”まさかの行為” に思われるのですが。

「行列に並ぶ」、「待つ」という行為がとても苦手な私。

一方、積極的に並んで待つ人たちも街で見かけて、私にとっては ”まさかの行為” に思われるのですが。

 

行列に並ぶ人の心理はどうなっているのでしょうか。

「その列に並んだ先に、自分が手に入れたいものや目的があるから」。

「特に目的がなくても行列を見て ”何があるんだろう” と興味をそそられる」。

(心理学科教授の戸梶亜紀彦氏)

・・・との考え方。

 

またビジネス的には、安心感が高くなると購買度も高くなる「損したくない心理」「安心の心理」が、行列のできる人気店に当てはまるようです。

飲食店で行列ができていると、とりあえず並ぶ人もいますが、「行列しているから」→「人気がある店」→「美味しい店」という連想が生まれます。

つまり、行列を見て ”損失回避” と "価値の獲得" を同時に(無意識に)行うことで行列に並び、さらにその行列を見ることで他の人間が同じように行動するようになります。

・・この情報はセブンイレブンのビジネスモデルについて、書籍の中に”行列に並ぶ人の心理”として記載されています。

そして、人気店としての演出するために行列を作る企業も多くあります。

 

....... でも、私にとってはこれらの心理がピンとこないのですが (?)。

いろいろ情報を集めてみました。

行列についてのアンケート

街に出ると多くの人が行列をして待っている光景と出会いますが、実際行列することが ”好きなのか” というアンケート情報です。

■ 行列に並ぶのは好きですか?

⑴ 嫌い:84.0%

⑵ 好き:16.0%

ただ、行列に並ぶことが「好き・嫌い」ということと、行列に「並ぶか・並ばないか」という実際の行為とは考え方が違うようです。

だから、嫌いでも並んでいる人が多くいるわけです。

行列は心理学的に『同調行動』のひとつと言われ、人には「ほかの人がやっていることと同じことをしたい」という欲望があり、それを端的に表すのが、行列に並んでしまうということのようです。

トレンダーズ調査資料

■ 行列の待ち時間、何分までなら許せるか?

⑴ 30分:32.9%

⑵ 10分:21.6%

⑶ 20分:16.6%

1時間以上並ぶという強者は11.6%もいて、逆に5分以下というほとんど行列に並ばない人は13.2%という調査結果があります。

....... 私は、7分迄です。

■ 都道府県別の面白い結果

● ”30分未満”と答えた割合の多い県

⑴ 大阪府と高知県:同率で66.7%。

⑶ 山形県:63.3%

大阪が1位というのは、せっかちな関西気質だと想像がつきますが、高知県というのは意外でした。

高知県民の気質を調べると、男性は「いごっそう」といって頑固、強情、屁理屈。女性は「はちきん」といって男勝り、おてんば、好き嫌いがはっきりしている、などという特徴があるようです。

そこで、男女ともに「妥協しない」という性質があるようで「行列なんてしていられるか」って感じなのかも知れません。

● ”40分以上”と答えた割合の多い県

⑴  静岡県:30.0%。

⑵  北海道と群馬県:同率で26.7%でした。

静岡?と気になったので県民性を調べてみると、静岡は東西地域によって気質が違うようですが「全体的に温和でマイペース」とのこと。長い行列もあまりイライラせずに待てるということなのでしょうか。

at home VOX 調査資料

待てない人の心理

行列を含め ”待つ”ことのできない、 ”待てない人” の心理です。

① 自己中心的

”待つ” ということは、自分の思い通りにが物事が進まないこと。

自分中心に物事を考える人にとっては、他人や他の出来事に同調することが苦手です。

自分のペースでないと納得できなくて、イライラ感が募ってしまうのでしょうか。

② 完璧主義

完璧を求める人は、自分のペースに ”待つ” という行為が予定を狂わされて、とても嫌います。

”待つ” という行為は無駄な時間だという意識が強く、無駄は省きたいという気持ちを強く持っているので。

③ 心配性

待つ時間にネガティブなことを考えすぎて、不安感が強くなる性格のようです。

気持ちを切り替えが上手くないので、待つこと辛い時間なのです。

④ 常識感

自分の考える常識が正しく、周囲もそうあるべきだという気持ちが強い性格。

そのため、「ここでこんなに待たされるのはおかしい!」などと自分の概念で決めつけ、イライラ感や怒りが募ります。

⑤ 結果にこだわる人

”待つ”という行為の先の読めない状況に耐えられない性格です。

待ち時間が読めない状況で、焦りや不安になってしまいます。

待てない人の克服方法

待てない人の理由は、早く物ごとを終わらせたい願望があるようです。

しかし人生では、幾度となく待たされることもありますので、そのような時に失敗しないために考えてみましょう。

● ”何もしない自分が嫌い” を克服

何もせずに待っている自分が嫌だから。待っている時間がとても無駄に感じ、その待ち時間に「待つこと」以外に何もできない自分がとても嫌なのです。

▶︎ 待っている間に気分転換したり、自分の頭を休めたり、他の行為を積極的に考える時間にしたらどうでしょうか。

● "考えすぎてしまう" を克服

待てない人の理由は、待っている間に考えすぎて不安になるのが嫌なため。時間があるとナガティブに考える癖があって、ストレスになってしまうのです。

▶︎ そのような時間にはネガティブな発想をしないで、楽しいことを考えてみましょう。

● "時間が無駄になるという考え方" を克服

待てない人の最大の理由は、時間の無駄。時間を有意義に使いたいと言う考え方で、何もしない時間に罪悪感を抱きます。目的がなく時間を費やしてしまうことがとても不快に感じてしまうのです。

▶︎ 時間の無駄ということは、自分の主観的な考え方で生じたこと。新しい世界に行くような期待感を持って、無駄な時間自体にチャレンジしてみることも新しい発想です。

● コミュニケーションを直して克服

待てない人は行動全般的に早くて、他人とのコミュニケーションもスピードが勝負タイプです。自分が言いたいことを先に話し、相手の話を最後まで聞き終わらないうちに想像で終わらせてしまう人もいます。

▶︎  まずコミュニケーションの癖を直しましょう。きちんと相手の話を聞き、順番を守ること。待たされる間に自分が何を話すかも考えながら話を聞きます。これで長蛇の列も問題にならなくなると言われます。

行列しない人のポジティブな要素

行列に並びたくない人のポジティブな要素もあります。

■ 行列に積極的に並ぶ人

周りの価値観に影響されやすく、自己判断が足りない人もいるようです。

● 流行に敏感

周りの評価で価値を決めて、流行っているものに飛びつくミーハー的で、表面だけを見て判断する。

● 人と同じことがしたい

成功より安心が大事で、安全安心で自分自身の価値観で判断ができない臆病な人もいます。

● 視野が狭く周りが見えない

表面的なことばかりが気になり、ついつい華やかなものに飛びついてしまい、自分で決めることが面倒で優柔不断です。

● 自分だけの達成感を重視

自己満足感が強く、本質を考えないで自分のことだけを考える我儘な性格です。

● 野次馬根性

話題になっている世間で取り上げていることに、異常な関心を持つ覗き趣味があります。

■ 行列を嫌う人

主体的に行動して、自分の価値観をしっかりと持っている人かも知れません。

● 未来に敏感

過去にこだわりを持ったり縛られたりすることがなく、新しいことが大好き。

● 人と違うことをしたい

チャレンジャー精神を持ち、失敗してもいいから自分の信じた道を進みたい。

● 視野が広く俯瞰出来る

物事を俯瞰してみてできるので展望台などの高いところから広い視野で物事を見るような行為が好き。

● ブレない絶対的な価値観

人に勧められても冷静に中身を判断する信念を持ち、簡単に流され無い我慢強く失敗しても諦めずにまた1からコツコツと始められる人です。

● 行動発信型

しっかりした信念に基づいて、素早く行動ができ創造的発想を持ち独自の世界を持っている。

 

....... このような情報があると ”行列嫌い” の私はポジティブにも考えるようになります。

 

昨年の夏に投稿したバックナンバー「人混みが苦手で。」のページに未だ多数の方が訪問いただいていて、とても驚いています。ありがとうございます。

私は、人混みと同じように行列や待ち時間が苦手で、”苦手版2弾”を投稿しました。

 

能登半島の大地震のニュースが毎日報道されていて、学校の体育館などでの避難情報を見ていると、「人混みが苦手」「行列が苦手」な私と同じ性格の方にはかなりのストレスが生じているのではないかと同情しています。

ただ、この様な悲惨な状況にいると ”苦手” などとも言えない状況でしょうが。

被災者が少しでも早く、精神的にも穏やかになれる環境に移れることを願います。