初心に戻って、耳鳴りの正体を考え直してみようと思います。 私の周りにも、耳鳴りを気にしている方がいて、「原因は何なのだろう?」と問われる時があります。

 

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初心で、耳鳴りの原因を考える。

 

 

初心に戻って、耳鳴りの正体を考え直してみようと思います。

 

私の周りにも、耳鳴りを気にしている方がいて、「原因は何なのだろう?」と問われる時があります。

「専門の耳鼻科で診てもらった方が良いよ。」

と答えるのですが、クリニックでの診断では自分の耳鳴りを十分理解できないことがあるようだ。

 

耳鳴りがしても「疲れたときだけ」「いつの間にか消える」「たまに気になる程度」でしたら、特に問題ありません。誰でもある症状ですから。

 

それ以外の継続した耳鳴りについて考えてみたいと思います。

以前、医師側の考え方から " 耳鳴り疾患の分類 "  をまとめてみましたが、今回は患者側から見た ”耳鳴りの原因” をシンプルに考えてみました。

 

難聴系による耳鳴りの原因

難聴の約50%が耳鳴りを訴え、逆に耳鳴りがある方の約90%に何らかの難聴があると言われています。

多くの耳鳴りが難聴が原因とするため、今回は ”難聴のある耳鳴り” と ”その他の耳鳴り” に分けて考えようと思います。

 

■ 聞こえにくさ(難聴系)による耳鳴りの原因

白髪、皮膚のしわ、老眼など加齢にともう劣化現象にはいろいろありますが、同じように「耳の劣化」も起こります。

内耳には音の刺激を電気信号として脳に伝える蝸牛という器官がありますが、20代後半から機能が低下し始めます。これにより、高い音から徐々に聞こえにくくなっていくのです。

聞こえにくくなっても、若いうちは日常生活にも困らないのですが、実は脳は敏感に「聞こえにくさ」を察知しているのです。

聴覚の電気信号を補おうとして過度に興奮すると、「聞こえにくさ(難聴系)」による耳鳴りの発生です。

 

参考文献「よくわかる耳鳴りハンドブック」

耳鳴りがなく聞こえに不自由していない人でも、無音室に入るとわずかであってもキーンと耳鳴りするという研究報告もあります。耳鳴りは誰にも起こりうるといえるのです。

難聴系以外の耳鳴りの原因

注意する病気は次のとおりです。

多くの場合難聴も共有することもあります。

● 突発性難聴

急に片側だけ耳鳴りしたり聞こえにくくなったりします。

めまいをともなう場合もあります。ウイルスや血行障害説はあるものの原因不明です。

● 急性低音障害型感音難聴

急に低音が聞こえにくくなり、耳の詰まった感じに。

自分の声や周囲の音が響いて聞こえるとともに「ブーン」「ゴーッ」といった低音の耳鳴りが起こる。

● 音響外傷 / 騒音性難聴

大音量や爆発音のような衝撃音を聴いた直後に耳鳴りが起こる急性症状。この場合は、早期の投薬治療が必要です。

工場勤務等で長年大音量にさらされて起こる騒音性難聴は慢性化して起こります。

● メニエール病

めまいや耳鳴り、難聴を繰り返します。内耳のリンパ液が過剰になり起こるとされています。

耳垢栓塞 (じこうせんそく)

耳垢がたまり聞こえが悪くなります。耳垢をきしっと取れば解決出来ます。

● 滲出性中耳炎

風邪などの後に、中耳に水(浸出液)がたまり鼓膜の振動が妨げられるために耳鳴りや難聴が起こります。

● 鼓膜穿孔(こまくせんこう)、慢性中耳炎耳硬化症(じこうかしょう)

鼓膜や耳小骨(中耳にある小さな骨で、内耳へ音の振動を伝える)の動きが悪いために難聴や耳鳴りが起こります。

● 聴神経腫瘍

聴神経に発生する良性の腫瘍で、腫瘍にある片方の耳だけ難聴や耳鳴りが起こります。めまいが先行して起こる場合もあります。

済生会宇都宮病院 新田 清一先生の書籍を参考

難聴系以外の耳鳴りの場合は、ほぼ "難聴性の耳鳴り" と診断されてしまいます。

私も、その難聴性の耳鳴りと診断。高周波に域にやや聴力が落ちている部分がありますが、20歳を過ぎればその周波数域は聞こえが落ちてくるのは当然。

それで、"難聴性の耳鳴り"と言われ不信感を持っていたのですが・・・

最近は、聞こえの問題であることによる耳鳴りという診断には疑問を持っているのですが。その他の疾患がないということは ”危ない疾患” ではないことが裏付けられて、不安感が減少して”苦痛度”も減少してきます。

耳鳴りが確実に解明されていない現状としては、不安のない耳鳴りとはうまく付き合うしかないのかと思うことがあります。

 

 

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