耳鳴りを脱出しよと、1年半。ただいま奮闘中です! 自身の状況の話とともに、関連の情報を探して、患者目線でブログに書き込んできました。 私なりに大事だと思う情報を、いくつかまとめ直してみようと思っています。
耳鳴りを脱出しよと、1年半。ただいま奮闘中です!
自身の状況の話とともに、関連の情報を探して、患者目線でブログに書き込んできました。
私なりに大事だと思う情報を、いくつかまとめ直してみようと思っています。
耳鳴り疾患の分類
1. 拍動性耳鳴り
拍動性耳鳴りは耳鳴全体の10〜15%とされ、その約70%が他覚的耳鳴り(他人も聞くことができる耳鳴り)と言われています。
拍動性耳鳴には動脈性と静脈性の両者があります。
[ 動脈性 ]
頸動脈狭窄、動静脈奇形、動静脈瘻、硬膜動静脈瘻、動脈瘤、内頸動脈走行異常、グロームス腫瘍、特発性頭蓋内圧亢進症などがあります。
[ 静脈性 ]
高位頸静脈球、静脈洞閉塞、キアリ奇形、BIHなどが挙げられる。 一般に動脈性の場合は心拍動に一致し,静脈性の場合は呼吸運動に同期すします。
2. 非拍動性耳鳴り
脳の聴覚皮質で異常な活動が起こることにより引き起こされる耳鳴りです。
(1) 急性 (3ヶ月未満)
突発性難聴・急性低音障害型感音難聴・音響外傷などの急性疾患。
緊急に治療する必要があります。
(2) 発作性
ミオクローヌス、微小血管圧迫症候群、てんかん等で起こる発作的な耳鳴り。
▶︎ ミオクローヌス(筋に生じる電気ショックのような短時間の筋収縮)
▶︎ 三叉神経痛・顔面けいれん
▶︎ てんかん(大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作症状を引き起こす脳の疾患)
(3) 慢性 (3ヶ月以上)
日本では「3カ月以上持続」した耳鳴りと定義されています。
① 難聴系
A 難聴あり
a 伝音性
外耳・中耳(伝音器官)の障害によって生じる難聴が原因で生じる耳鳴り。
慢性中耳炎・耳硬化症・耳鼻機能障害
b 感音性
内耳(蝸牛)から大脳の聴覚中枢に至る聴覚路(感音器官)の障害によって生じる耳鳴り。
加齢性難聴・騒音性難聴・薬剤性難聴・遺伝性難聴・聴神経腫瘍
B 難聴なし
無難聴性耳鳴と呼ばれ、耳鳴り患者の17%程度に認められます。
無難聴性耳鳴症には、高率に聴覚過敏が合併することが知られています。
② 頭痛系
慢性頭痛の一種である片頭痛から起こる場合もあります。
BIH・Chiari・占拠性病変など
③ 神経疾患系
ストレス、うつ病症状、精神的な問題により脳の変調をきたしそれが耳鳴という形で表面化していく。
うつ・不安障害・不眠
耳鳴診療ガイドライン2019年版
新しく耳鳴りになった方に、自身の疾患を確認する資料として提示しました。
耳鳴りの多くは、非拍動性>慢性>難聴系>感音性のようです。