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第8回イタリアオペラツアー6/28[火]ミラノにある"Casa di riposo dei musicisti"(音楽家のための憩いの家)です。
世界唯一の音楽家の為の老人ホーム。
ヴェルディ自身が、私財を投じて建設しました。
ここでヴェルディは眠っています。
今日1/27日は、ヴェルディがミラノのホテル"グランドホテル.エ.デ.ミラン"で、永遠の眠りについた日。
上の写真は、憩いの家内にある音楽ホール。数百人収容でき、音楽コンサートも常時催されます。
そうです。
ヴェルディは、ただ単に音楽家の為の棲家を建てたのではなく、"音楽仲間が最後まで尊厳を保てるように"、様々なものを併設しました。
礼拝堂、練習室、病院、美容室。
若手の声楽家もここで生活し、キャリアを重ねた先輩音楽家入居者との交流が、双方にいい成果をもたらすことを、Verdiは見通していました。
それは花咲き、現在日本でトップ.テノールの一人として活躍する笛田博昭さんは、奇跡のソプラノといわれるリーナ.ヴァスタに師事し、その実力が開眼しました。
またパルマのVerdi Festivalで「リゴレット」のタイトルロールを歌った、上江隼人さんも同じくヴァスタさんの教えを受けています。
第3作「ナブッコ」作曲前には、最初の妻マルゲリータと、子供二人を亡くし、天涯孤独となり、一時は作曲を辞めようと決意したVerdi。
そこから1842年「ナブッコ」ミラノ.スカラ座初演大成功で国民的作曲家となり、後の名作を数々生み出した大作曲家。
その人は、音楽家としてだけでなく、人としても偉大なのでした。