にほんブログ村
一日1クリックお願いします。
第3回イタリアオペラツアー、4/15[木]ピアチェンツァ.ムニチパーレ劇場の内部見学です。
ゴールドと照明が美しい内部のpalco reale(ロイヤルボックス)です。
先月のブログ("蘇えるイタリア歌劇場")で書きましたが、12/18[日]Senato(イタリア上院)で、サレルノ.ヴェルディ劇場が音楽監督ダニエル.オーレンの指揮のもと、"Concerto di Natale"(クリスマスコンサート)を行いました。
日本ではまず考えられないのですが、議場に国会議員が座って、その前で演奏します。
観賞したのは、ジョルジョ.ナポレターノ大統領、マリオ.モンティ首相、閣僚も勢揃いしました。
ちなみにこのコンサートは、ingresso libero(入場無料)でした。
議員たちも、目の前で素晴らしい演奏が聴けてとても嬉しそうで、大いに感動した様子でした。
You Tubeで、"Salerno Senato"で検索されると、"カヴァッレリーア.ルスティカーナ間奏曲"、ラヴェルの"ボレロ"、ガーシュインの"パリのアメリカ人"が出てきますので、興味のある方は、ご覧になられてみてください。
コンサートはRai(イタリア国営放送)で生中継され、進行役にはイタリアの著名な司会者ピッポ.バウド(イタリアのみのもんたのような人)が務めていました。
ちなみに今は別れていますが、一世風靡したイタリアのソプラノ、カーティア.リッチャレッリと結婚した時は、大いに話題になりました。
指揮のダニエル.オーレンはイスラエル生まれですが、今までにイタリアのジェノヴァ.カルロフェリーチェ劇場の音楽監督を務め、ヴェローナ音楽祭の首席指揮者でもあります。
サレルノには5年ほど前に音楽監督になり、その頃はオペラを3本しか上演できない歌劇場でしたが、めきめきと実力をつけ、年々オペラの公演数を増やし続け、現在オペラは年間8本、コンサートやリサイタルも充実し、マルセロ.アルヴァレスやファン.ディエゴ.フローレスのリサイタルも行われる歌劇場に生まれ変わりました。
それだけに、特別に閣僚からオファーがあり、"Concerto di Natale"を任されたオーレンと総裁には、特別な思いがあったようです。
若い世代へのオペラの啓発も勿論大事ですが、文化的補助金を配分する政府の文化的関心、理解を深めることも大切だと思います。
このようなコンサートがイタリアだけでなく、全世界で行われていくことを願っています。